閉鎖中の博物館に侵入し恐竜と自撮りした男（オーストラリア）

　真夜中の博物館というのは、なんともミステリー溢れる場所だ。昼間では味わえない不思議な体験もできたりするかもしれないが、当然犯罪である。

　現在、外出制限が敷かれているオーストラリアで、これをやってしまった男がいた。大胆不敵なこの男は、侵入した博物館の展示物である恐竜と自撮りを決め込んでいたようだ。

　更には展示品を数点盗み、その中のテンガロンハットをかぶって立ち去って行った。『Iflscience』などが伝えている。 CCTV shows man allegedly breaking in and taking ‘selfies’ at Australian Museum

博物館に不法侵入した男、恐竜の標本と自撮り

　5月10日の午前1時頃、国内最古として知られているオーストラリア博物館に1人の男が侵入した。 　その様子が監視カメラに捉えられていたのだが、男は館内を40分ほど歩き回り、恐竜T・レックスの頭蓋骨の化石標本の中に自身の頭を入れてスマートフォンで自撮りをするなどして楽しんでいたようだ。 　監視カメラは、男が従業員用のロッカーや棚、部屋へのドアを開けようとしたりする様子も記録。最終的に、男は壁にかかっていた平面の展示物1点を盗んだ後、コートハンガーにかかっていた従業員のものと見られるカウボーイ・ハットを盗んで去った。

監視カメラが警察に公開されると出頭

　その後、ニューサウスウェールズ州警察が、監視カメラの映像を公開すると、男は同日夕方に警察署に出頭し、不法侵入と窃盗罪で逮捕・起訴された。

　男の身元は、オーストラリア大学に留学生として来ていたドイツ人国籍のポール・クーン、25歳であることが判明。

　去年8月から改修工事のために休館になっていた博物館内へは、外壁の足場を使って侵入したようだ。

　結局、クーンは夜間禁止令に従うことなどを条件に保釈が認められたという。

　クーンが博物館内に侵入した時の動画を見たユーザーらからは、「監視カメラがあるってことを知らなかったのか？」「一応社会的距離を取った上での行動だな」「この時期、歴史に残ることをやったわけだ」「映画『ナイトミュージアム』を地で行った？」「なぜ、カウボーイ・ハットを盗む！？」「侵入した動機が知りたい」などといった声が寄せられている。

written by Scarlet / edited by parumo
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