都市封鎖中で落ち込む人々にコスプレで笑顔も届ける郵便配達人（イギリス）

　イギリスでは新型コロナウイルスの影響で、3月23日よりロックダウン（封鎖）に入った。そのため、医療従事者や配達員、スーパー勤務といった“キーパーソン（Key Person）”以外の人々は、買い物などどうしても必要な時以外の外出を固く禁じられている。

　今やインターネットがある時代とは言え、いつまで続くのかわからない外出自粛命令は人々の気分をかなり滅入らせる状態となっている。

　そんな中、あるひとりの郵便配達人の男性が、少しでも人々に笑顔をもたらそうと、コスプレで郵便を届けることにした。

郵便配達人の男性、コスプレして配達

　イングランド北東部ボルドン地域の郵便配達をしているロイヤルメール（Royal Mail）職員のジョン・マトソンさん（39歳）は、ここ数日間配達先の住民をとても楽しませているという。

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　ロイヤルメールに務めて4年になる2児の父ジョンさんは、ロックダウンの最中でも住民たちに郵便を届けなければならない。

　そこで、必要時以外の外出を禁じられ気分が落ち込んでいるだろう住民らを少しでも元気付けたいと、ジョンさんはコスプレをして郵便配達することにしたのだ。 　上司からは、IDを持ち会社の靴を履いている限りは、クレイジーな服装でもOKという許可をもらったそうだ。

現時点では状況が不確実なので、誰もが不安や心配を抱えていると思います。今はほとんどの人が窓越しに郵便配達人ぐらいしか姿を見ないんじゃないでしょうか。

それなら、その配達人の自分がなんとか住民を笑顔にできないものかと考えたのです。気分が滅入っている地域全体が、上向きに元気になれるようになればと。この状況で、人々の気持ちを上げることはとても重要なことだと思いました。

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住民に笑顔と前向きな気持ちをもたらす

　毎年、ダラム州サウス・シールズでのチャリティイベントに参加しているというジョンさんは、そこで使う衣装のコレクションがたくさん自宅にあるという。

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　これを使わない手はないと思ったジョンさん。ギリシャの兵士になったり、ハワイアンの衣装を纏ったりと、数日間コスプレしていつもの配達地域を回ったところ、住民らにとてもウケたようだ。

　中には、ジョンさんに「笑顔をもたらしてくれてありがとう」のメモとスイーツを玄関先に置いてくれる子供もいた。 　いつもジョンさんに郵便配達をしてもらう女性はこのように語っている。

彼は、住民らにとても前向きなメッセージを送ってくれました。感染者の治療に日々尽力している医療従事者もそうですが、ジョンさんのようなキーパーソンは善意と誇りとユーモアで私たちを元気にしてくれます。

ジョンさんが私たちの地域の郵便配達人であることを誇りに思います。今度のコスプレが楽しみです！

References:Mirrorなど / written by Scarlet / edited by parumo
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