408:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:20:53 :ho235Jjg
>>1です。
読んでくださった方ありがとうございました。
とりあえず今週末シリーズは一区切りかなと思います。
原作での立ち位置がどうであれ、好意を明示するというテーマで書きました。
くどい話が多かったと思いますが、わたしは書いていて楽しかったです。
次、投下します。
【ぼく勉】 真冬 「洗濯機が壊れた日に」
読んでくださった方ありがとうございました。
とりあえず今週末シリーズは一区切りかなと思います。
原作での立ち位置がどうであれ、好意を明示するというテーマで書きました。
くどい話が多かったと思いますが、わたしは書いていて楽しかったです。
次、投下します。
【ぼく勉】 真冬 「洗濯機が壊れた日に」
409:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:21:23 :ho235Jjg
………………唯我家
花枝 「参ったわねぇ……」
成幸 「……んー、うんともすんともいわないな」
成幸 「さすがにこれは俺にどうにかできるようなことじゃないな」
花枝 「急に洗濯機が壊れるなんてねぇ。困ったわ」
成幸 「まぁ仕方ないよな。物心ついた頃からこの洗濯機だし」
成幸 「修理は?」
花枝 「さっき電話したけど、来られるのは早くても明日になるそうなの」
花枝 「今日のお洗濯はコインランドリーに行くしかないわね」
成幸 「ああ、じゃあ俺が行ってくるよ。参考書持って行けば待ってる間勉強できるし」
花枝 「あら、ほんと? 助かるわ。じゃあお願いしてもいいかしら」
ズシン……!!!
成幸 「!? か、母さん? 何、その洗濯物の量は……」
花枝 「どうせコインランドリー行ってもらうなら、大物もついでに洗ってもらおうかな、って」
花枝 「じゃ、よろしくね♪ 成幸」
………………唯我家
花枝 「参ったわねぇ……」
成幸 「……んー、うんともすんともいわないな」
成幸 「さすがにこれは俺にどうにかできるようなことじゃないな」
花枝 「急に洗濯機が壊れるなんてねぇ。困ったわ」
成幸 「まぁ仕方ないよな。物心ついた頃からこの洗濯機だし」
成幸 「修理は?」
花枝 「さっき電話したけど、来られるのは早くても明日になるそうなの」
花枝 「今日のお洗濯はコインランドリーに行くしかないわね」
成幸 「ああ、じゃあ俺が行ってくるよ。参考書持って行けば待ってる間勉強できるし」
花枝 「あら、ほんと? 助かるわ。じゃあお願いしてもいいかしら」
ズシン……!!!
成幸 「!? か、母さん? 何、その洗濯物の量は……」
花枝 「どうせコインランドリー行ってもらうなら、大物もついでに洗ってもらおうかな、って」
花枝 「じゃ、よろしくね♪ 成幸」
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410:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:22:03 :ho235Jjg
………………
成幸 「………………」
ヨロヨロヨロヨロ……
成幸 (……母さんめ。息子の厚意を利用するとは、なんて母親だ)
成幸 (うー、カーテンとかマットとかも入ってるから重い。っていうか、これ、ビニール袋破けないよな……)
ビリッ……ビリビリッ……
成幸 (ヒィーーー!? ほんとに破けてきたー!?)
ドサッ……
成幸 「ああ……」 (もっと小分けにしてビニール袋にいれればよかったな……)
成幸 (うーん、どうしよう。全部身体に巻き付ければ持って行けるかな)
成幸 (でも、それだと洗濯物のお化けみたいになりそうだな……)
成幸 (また職務質問されるのはカンベンだし。うーむ……――)
「――奇遇。そんなところで立ち尽くして、一体どうしたの、唯我君」
成幸 「へ……? あっ、桐須先生。こんにちは」
真冬 「ええ、こんにちは。一体どうしたの? それは……洗濯物?」
………………
成幸 「………………」
ヨロヨロヨロヨロ……
成幸 (……母さんめ。息子の厚意を利用するとは、なんて母親だ)
成幸 (うー、カーテンとかマットとかも入ってるから重い。っていうか、これ、ビニール袋破けないよな……)
ビリッ……ビリビリッ……
成幸 (ヒィーーー!? ほんとに破けてきたー!?)
ドサッ……
成幸 「ああ……」 (もっと小分けにしてビニール袋にいれればよかったな……)
成幸 (うーん、どうしよう。全部身体に巻き付ければ持って行けるかな)
成幸 (でも、それだと洗濯物のお化けみたいになりそうだな……)
成幸 (また職務質問されるのはカンベンだし。うーむ……――)
「――奇遇。そんなところで立ち尽くして、一体どうしたの、唯我君」
成幸 「へ……? あっ、桐須先生。こんにちは」
真冬 「ええ、こんにちは。一体どうしたの? それは……洗濯物?」
411:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:22:38 :ho235Jjg
成幸 「はい。家の洗濯機が壊れちゃって、コインランドリーに行く途中だったんですけど……」
成幸 「ビニール袋に洗濯物を詰め過ぎちゃって、破れちゃったんです」
真冬 「軽率。あなたは本当に、ヘンなところが抜けているのだから」
成幸 「面目ないです……」
真冬 「……まったく。仕方ないわね」
スッ
真冬 「洗濯物、半分持つわ。二人なら持てない量じゃないわ」
成幸 「本当ですか。助かります。でも、先生、どこかへお出かけの予定だったんじゃ……」
真冬 「偶然が重なって少し驚いたけれど、実は私もなの」
成幸 「へ……?」
真冬 「私も洗濯機が壊れてしまって、これからコインランドリーに行くところだったのよ」
真冬 「だから何の問題もないわ」 ヒョイヒョイッ 「……さ、行きましょう。一番近くのコインランドリーでいいわね?」
成幸 「あ、はい! ありがとうございます!」
成幸 「はい。家の洗濯機が壊れちゃって、コインランドリーに行く途中だったんですけど……」
成幸 「ビニール袋に洗濯物を詰め過ぎちゃって、破れちゃったんです」
真冬 「軽率。あなたは本当に、ヘンなところが抜けているのだから」
成幸 「面目ないです……」
真冬 「……まったく。仕方ないわね」
スッ
真冬 「洗濯物、半分持つわ。二人なら持てない量じゃないわ」
成幸 「本当ですか。助かります。でも、先生、どこかへお出かけの予定だったんじゃ……」
真冬 「偶然が重なって少し驚いたけれど、実は私もなの」
成幸 「へ……?」
真冬 「私も洗濯機が壊れてしまって、これからコインランドリーに行くところだったのよ」
真冬 「だから何の問題もないわ」 ヒョイヒョイッ 「……さ、行きましょう。一番近くのコインランドリーでいいわね?」
成幸 「あ、はい! ありがとうございます!」
412:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:23:17 :ho235Jjg
………………コインランドリー
成幸 「あっ……」
真冬 「? どうかしたの、唯我君。早く洗濯機を回したら?」
成幸 「あ、いえ、そうしたいのはやまやまなんですけど」 カァアアアア…… 「恥ずかしながら、洗剤を忘れてしまって」
真冬 「……閉口。今日のあなたは本当に抜けているわね」
成幸 「全く返す言葉もないです……」 シューーーン 「買うのももったいないので、家までダッシュして洗剤取ってきます……」
真冬 「待ちなさい。その往復時間は、受験生にとってとても貴重なはずよ」
真冬 「私の洗剤を使いなさい。普段使っているものとは違うでしょうけど、洗濯だけなのだから問題ないでしょう」
成幸 「桐須先生……」 キラキラキラ……!!!! 「ありがとうございます!」
真冬 「そ、そんなに感謝されるようなことじゃないわ。ほら、使いなさい」
成幸 「いえいえ、本当にありがとうございます……って……」
成幸 (なんかめちゃくちゃ高そうな洗剤だ。うちの安い粉洗剤とは全然違うぞ……)
成幸 (でも、使っていいって言ってくれてるんだから、大丈夫だよな……)
キュッ……カパッ……フワッ
成幸 (……あっ、これ、桐須先生と同じ匂いだ)
………………コインランドリー
成幸 「あっ……」
真冬 「? どうかしたの、唯我君。早く洗濯機を回したら?」
成幸 「あ、いえ、そうしたいのはやまやまなんですけど」 カァアアアア…… 「恥ずかしながら、洗剤を忘れてしまって」
真冬 「……閉口。今日のあなたは本当に抜けているわね」
成幸 「全く返す言葉もないです……」 シューーーン 「買うのももったいないので、家までダッシュして洗剤取ってきます……」
真冬 「待ちなさい。その往復時間は、受験生にとってとても貴重なはずよ」
真冬 「私の洗剤を使いなさい。普段使っているものとは違うでしょうけど、洗濯だけなのだから問題ないでしょう」
成幸 「桐須先生……」 キラキラキラ……!!!! 「ありがとうございます!」
真冬 「そ、そんなに感謝されるようなことじゃないわ。ほら、使いなさい」
成幸 「いえいえ、本当にありがとうございます……って……」
成幸 (なんかめちゃくちゃ高そうな洗剤だ。うちの安い粉洗剤とは全然違うぞ……)
成幸 (でも、使っていいって言ってくれてるんだから、大丈夫だよな……)
キュッ……カパッ……フワッ
成幸 (……あっ、これ、桐須先生と同じ匂いだ)
413:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:23:58 :ho235Jjg
………………
ゴウンゴウンゴウンゴウン……
真冬 「……前より間違いが減ったわね。いいことだわ。要素に紐付けて時系列を見られるようになっているわね」
成幸 「ありがとうございます。世界史は先生に教わったおかげで、少し得意になったと思います」
真冬 「……私は関係ないわ。君が頑張った結果でしょう」
真冬 「あら、そこ間違っているわよ」
成幸 「あっ、ほんとだ……」
真冬 「まったく。まだまだ不安ね。もっと精進なさい」
成幸 「そうですね。がんばります!」
カリカリカリ……
成幸 「………………」
真冬 「………………」
真冬 「……最近、どうかしら?」
成幸 「へ? どうって……」
………………
ゴウンゴウンゴウンゴウン……
真冬 「……前より間違いが減ったわね。いいことだわ。要素に紐付けて時系列を見られるようになっているわね」
成幸 「ありがとうございます。世界史は先生に教わったおかげで、少し得意になったと思います」
真冬 「……私は関係ないわ。君が頑張った結果でしょう」
真冬 「あら、そこ間違っているわよ」
成幸 「あっ、ほんとだ……」
真冬 「まったく。まだまだ不安ね。もっと精進なさい」
成幸 「そうですね。がんばります!」
カリカリカリ……
成幸 「………………」
真冬 「………………」
真冬 「……最近、どうかしら?」
成幸 「へ? どうって……」
414:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:25:11 :ho235Jjg
真冬 「……緒方さん、古橋さん、それから、武元さんもだけれど」
成幸 「ああ、あいつらの進捗ですか? それなら……」
グッ
成幸 「すごいですよ。模擬問題の解答精度がどんどん上がっています」
成幸 「武元も英単語の記憶量がどんどん増えてますし、発音もよくなってきています」
成幸 「三人全員の進路実現が、現実味を帯びてきてますよ」
真冬 「そう……」
成幸 「まぁ、もちろん結果は保証できませんけど……」
成幸 「でも、大丈夫だと思います。最近のあいつらを見てると、心の底からそう思うんです」
真冬 (……まったく。いい顔で笑うものね)
真冬 「……君もよ。唯我君」
成幸 「?」
真冬 「……なれるわ。絶対。お父さんのような、立派な教育者に」
成幸 「へ……?」 カァアアアア…… 「き、急になんですか……」
真冬 「褒めているのよ。他意はないわ」
真冬 「……緒方さん、古橋さん、それから、武元さんもだけれど」
成幸 「ああ、あいつらの進捗ですか? それなら……」
グッ
成幸 「すごいですよ。模擬問題の解答精度がどんどん上がっています」
成幸 「武元も英単語の記憶量がどんどん増えてますし、発音もよくなってきています」
成幸 「三人全員の進路実現が、現実味を帯びてきてますよ」
真冬 「そう……」
成幸 「まぁ、もちろん結果は保証できませんけど……」
成幸 「でも、大丈夫だと思います。最近のあいつらを見てると、心の底からそう思うんです」
真冬 (……まったく。いい顔で笑うものね)
真冬 「……君もよ。唯我君」
成幸 「?」
真冬 「……なれるわ。絶対。お父さんのような、立派な教育者に」
成幸 「へ……?」 カァアアアア…… 「き、急になんですか……」
真冬 「褒めているのよ。他意はないわ」
415:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:25:57 :ho235Jjg
成幸 (そうは言ってもな……)
ドキドキドキドキ……
成幸 (滅多に褒めてくれない先生が、あんなにストレートに褒めてくれるなんて……)
成幸 (驚くなというほうが無理な話だよ……)
―――― 『……なれるわ。絶対。お父さんのような、立派な教育者に』
成幸 「………………」
真冬 「……? 唯我君?」
成幸 「……あ、いや、すみません。嬉しいです。すごく。ありがとうございます。でも……」
真冬 「?」
成幸 「……俺、たしかに親父……父さんみたいな教師になりたいと思っています」
成幸 「父さんみたいに、人を励まして、一緒に成長できるような教育者に」
成幸 「……でも、今は思うんです。それと同じくらい、目指すべき先生の姿があるって」
ニコッ
成幸 「俺は、桐須先生みたいな教師になりたいって、そう思うんです」
成幸 (そうは言ってもな……)
ドキドキドキドキ……
成幸 (滅多に褒めてくれない先生が、あんなにストレートに褒めてくれるなんて……)
成幸 (驚くなというほうが無理な話だよ……)
―――― 『……なれるわ。絶対。お父さんのような、立派な教育者に』
成幸 「………………」
真冬 「……? 唯我君?」
成幸 「……あ、いや、すみません。嬉しいです。すごく。ありがとうございます。でも……」
真冬 「?」
成幸 「……俺、たしかに親父……父さんみたいな教師になりたいと思っています」
成幸 「父さんみたいに、人を励まして、一緒に成長できるような教育者に」
成幸 「……でも、今は思うんです。それと同じくらい、目指すべき先生の姿があるって」
ニコッ
成幸 「俺は、桐須先生みたいな教師になりたいって、そう思うんです」
416:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:26:27 :ho235Jjg
真冬 「へ……?」
ハッ
真冬 「わっ、私!?」
成幸 「はい! 先生みたいな、生徒を想って、生徒のためにがんばれる先生に!」
真冬 「なっ……な、何を……///」
プイッ
真冬 「わ、私は、教師として当然のことをしているだけで、そんなの……――」
――ピーーーーーーッ
真冬 「!?」
成幸 「あっ、洗濯終わったみたいですね。取り出さないと……」 トトトトト……
真冬 「………………」 ドキドキドキ (ま、まったく、急に何を言い出すかと思えば……)
―――― 『俺は、桐須先生みたいな教師になりたいって、そう思うんです』
―――― 『はい! 先生みたいな、生徒を想って、生徒のためにがんばれる先生に!』
真冬 「っ……///」
真冬 「へ……?」
ハッ
真冬 「わっ、私!?」
成幸 「はい! 先生みたいな、生徒を想って、生徒のためにがんばれる先生に!」
真冬 「なっ……な、何を……///」
プイッ
真冬 「わ、私は、教師として当然のことをしているだけで、そんなの……――」
――ピーーーーーーッ
真冬 「!?」
成幸 「あっ、洗濯終わったみたいですね。取り出さないと……」 トトトトト……
真冬 「………………」 ドキドキドキ (ま、まったく、急に何を言い出すかと思えば……)
―――― 『俺は、桐須先生みたいな教師になりたいって、そう思うんです』
―――― 『はい! 先生みたいな、生徒を想って、生徒のためにがんばれる先生に!』
真冬 「っ……///」
417:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:27:09 :ho235Jjg
………………
成幸 「今日はありがとうございました。おかげで勉強が捗りました」
成幸 「それから、洗剤まで借りてしまって……」
フワワワーン……
成幸 (うぅ……なんか、桐須先生と同じ匂いが、洗濯物から……///)
真冬 「気にしなくていいわ。待ち時間に勉強を教えるくらい大したことではないもの。もちろん、洗剤も」
真冬 「ただし、忘れ物には気をつけなさい。受験で同じ事をしたらアウトよ」
成幸 「はい。肝に銘じておきます」
真冬 「よろしい」 クスッ 「……じゃあ、また明日学校で。唯我君」
成幸 「はい。では失礼します」
………………
成幸 「今日はありがとうございました。おかげで勉強が捗りました」
成幸 「それから、洗剤まで借りてしまって……」
フワワワーン……
成幸 (うぅ……なんか、桐須先生と同じ匂いが、洗濯物から……///)
真冬 「気にしなくていいわ。待ち時間に勉強を教えるくらい大したことではないもの。もちろん、洗剤も」
真冬 「ただし、忘れ物には気をつけなさい。受験で同じ事をしたらアウトよ」
成幸 「はい。肝に銘じておきます」
真冬 「よろしい」 クスッ 「……じゃあ、また明日学校で。唯我君」
成幸 「はい。では失礼します」
418:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:27:41 :ho235Jjg
………………翌朝
うるか 「あっ、成幸! おーっす!」
成幸 「おう、うるか。古橋と緒方も、おはよう」
理珠 「おはようございます」
文乃 「おはよ、成幸くん」
うるか 「ん……?」
クンクンクン……スンスン
成幸 「な、なんだよ、うるか。出会い頭に人のシャツに顔近づけて……」
成幸 (っていうか、めちゃくちゃ近いぞ……///)
うるか 「んー……成幸、洗剤変えた? 匂いがいつもと違うんだよねー」
文乃 (いつもとって……うるかちゃん、そんなに恒常的に成幸くんの匂い嗅いでるの……?)
文乃 (まぁ、うるかちゃんって誰に対しても結構そういうところあるもんなぁ……)
成幸 「……あー、それ昨日コインランドリーで洗ったからだよ。家の洗濯機が壊れちゃってさ」
理珠 「それは大変でしたね。だから匂いが変わったんですね」
成幸 「あー……」 (本当は加えて桐須先生に洗剤を借りたからなんだけど……)
………………翌朝
うるか 「あっ、成幸! おーっす!」
成幸 「おう、うるか。古橋と緒方も、おはよう」
理珠 「おはようございます」
文乃 「おはよ、成幸くん」
うるか 「ん……?」
クンクンクン……スンスン
成幸 「な、なんだよ、うるか。出会い頭に人のシャツに顔近づけて……」
成幸 (っていうか、めちゃくちゃ近いぞ……///)
うるか 「んー……成幸、洗剤変えた? 匂いがいつもと違うんだよねー」
文乃 (いつもとって……うるかちゃん、そんなに恒常的に成幸くんの匂い嗅いでるの……?)
文乃 (まぁ、うるかちゃんって誰に対しても結構そういうところあるもんなぁ……)
成幸 「……あー、それ昨日コインランドリーで洗ったからだよ。家の洗濯機が壊れちゃってさ」
理珠 「それは大変でしたね。だから匂いが変わったんですね」
成幸 「あー……」 (本当は加えて桐須先生に洗剤を借りたからなんだけど……)
419:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:28:24 :ho235Jjg
うるか 「んー? でもその匂い、誰かの匂いと似てるような……」
文乃 「あはは。ほんと、うるかちゃんって匂いに敏感だよね」
文乃 (……まぁ、そのせいでわたしも成幸くんの家にお泊まりしたときドキッとさせられたんだけど)
文乃 (……ん? ってことは、まさか……――)
真冬 「――あら、おそろいで登校かしら? おはよう」
成幸 「あ、桐須先生。おはようございます」
緒方 「あ……お、おはようございます、先生」
文乃 「おはようございます!」
成幸 (うんうん。普通に挨拶できてるな。だいぶ先生とのわだかまりがほぐれたみたいだ。良いことだな)
うるか 「おはようございまーっす! ……ん?」
クンクンクン……
真冬 「ち、ちょっと、武元さん? どうして私のシャツに顔を近づけるのかしら?」
真冬 「というか、その距離はさすがに、近いわ……」
うるか 「……やっぱり! 成幸と同じ匂いだよ!」
うるか 「んー? でもその匂い、誰かの匂いと似てるような……」
文乃 「あはは。ほんと、うるかちゃんって匂いに敏感だよね」
文乃 (……まぁ、そのせいでわたしも成幸くんの家にお泊まりしたときドキッとさせられたんだけど)
文乃 (……ん? ってことは、まさか……――)
真冬 「――あら、おそろいで登校かしら? おはよう」
成幸 「あ、桐須先生。おはようございます」
緒方 「あ……お、おはようございます、先生」
文乃 「おはようございます!」
成幸 (うんうん。普通に挨拶できてるな。だいぶ先生とのわだかまりがほぐれたみたいだ。良いことだな)
うるか 「おはようございまーっす! ……ん?」
クンクンクン……
真冬 「ち、ちょっと、武元さん? どうして私のシャツに顔を近づけるのかしら?」
真冬 「というか、その距離はさすがに、近いわ……」
うるか 「……やっぱり! 成幸と同じ匂いだよ!」
420:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:29:50 :ho235Jjg
真冬&成幸 「「!?」」
真冬 「……ぐ、偶然! 洗剤が一緒だっただけでしょう」
真冬 「わ、私は朝礼業務があるから、失礼するわ」
真冬 「あなたたちも遅刻しないようにするのよ!」
トトトトト……
理珠 「? 桐須先生、少し慌てているように見えましたが、一体どうしたのでしょうか?」
うるか 「先生と洗剤がかぶるなんて、すごい偶然だね、成幸!」
成幸 「へ? あ、ああ、まぁ、そうだな……」
成幸 (い、いや、なんで嘘ついてるんだ、俺? っていうか、何で先生はあんな誤魔化しを……?)
成幸 (これじゃ、なんかやましいことがあるみたいで、今さら本当のことも言えないぞ!?)
文乃 「………………」 ジトーーーーーッ
成幸 「……!?」 ビクッ 「ど、どうかしたか、古橋?」
文乃 「……うん」 ニコッ 「とりあえず、昼休み、ツラ貸せやコラァ、だよ、成幸くんっ」
成幸 「……はい。文乃姉ちゃん」
おわり
真冬&成幸 「「!?」」
真冬 「……ぐ、偶然! 洗剤が一緒だっただけでしょう」
真冬 「わ、私は朝礼業務があるから、失礼するわ」
真冬 「あなたたちも遅刻しないようにするのよ!」
トトトトト……
理珠 「? 桐須先生、少し慌てているように見えましたが、一体どうしたのでしょうか?」
うるか 「先生と洗剤がかぶるなんて、すごい偶然だね、成幸!」
成幸 「へ? あ、ああ、まぁ、そうだな……」
成幸 (い、いや、なんで嘘ついてるんだ、俺? っていうか、何で先生はあんな誤魔化しを……?)
成幸 (これじゃ、なんかやましいことがあるみたいで、今さら本当のことも言えないぞ!?)
文乃 「………………」 ジトーーーーーッ
成幸 「……!?」 ビクッ 「ど、どうかしたか、古橋?」
文乃 「……うん」 ニコッ 「とりあえず、昼休み、ツラ貸せやコラァ、だよ、成幸くんっ」
成幸 「……はい。文乃姉ちゃん」
おわり
421:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/06(金) 00:30:46 :ho235Jjg
………………幕間 「いつもの場所」
成幸 「……ってことで、かくかくしかじかで先生の洗剤を借りただけだよ」
文乃 「なんだ、それだけか。よかったよかった」
文乃 「また先生の家にお邪魔して、洗濯が必要な某かを致したのかと思ったよ」 ニコッ
成幸 「笑顔で反応しづらいようなえげつないことぶち込んでくるよなぁお前って……」
成幸 「……ん、でもそろそろまた先生の家に行って掃除しないとな」
成幸 「そろそろ汚れる頃だろうし、それこそ洗濯物もたためてないだろうしな」
文乃 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「……? 古橋?」
文乃 「……ナチュラルに女教師の家に通い妻してる君にえげつないなんて言われたくねぇ! だよ!」
おわり
………………幕間 「いつもの場所」
成幸 「……ってことで、かくかくしかじかで先生の洗剤を借りただけだよ」
文乃 「なんだ、それだけか。よかったよかった」
文乃 「また先生の家にお邪魔して、洗濯が必要な某かを致したのかと思ったよ」 ニコッ
成幸 「笑顔で反応しづらいようなえげつないことぶち込んでくるよなぁお前って……」
成幸 「……ん、でもそろそろまた先生の家に行って掃除しないとな」
成幸 「そろそろ汚れる頃だろうし、それこそ洗濯物もたためてないだろうしな」
文乃 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「……? 古橋?」
文乃 「……ナチュラルに女教師の家に通い妻してる君にえげつないなんて言われたくねぇ! だよ!」
おわり
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森きのこ
がしました