248:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:30:03 :x0BKGJhc
………………一ノ瀬学園
成幸 「ふぁ……ぁあ……」
文乃 「? 成幸くん、すごいあくびだね。昨日夜遅くまで勉強でもしてたの?」
成幸 「あー……」
成幸 「……うん、まぁそんなとこかな」
文乃 「ふふ、仕方ないなぁ。でも次の授業は桐須先生だよ」
文乃 「居眠りなんかしたら大目玉だよ。気をつけてね」
成幸 「わ、わかってるよ。ビビらせるなよ……」
文乃 「ふふふ、ごめんごめん」
文乃 (……まったく。夜更かししちゃうなんて、仕方ないなぁ)
文乃 (もし成幸くんが居眠りしちゃったら、お姉ちゃんが起こしてあげるとしようかな)
文乃 (手のかかる弟だよ、まったく……)
………………一ノ瀬学園
成幸 「ふぁ……ぁあ……」
文乃 「? 成幸くん、すごいあくびだね。昨日夜遅くまで勉強でもしてたの?」
成幸 「あー……」
成幸 「……うん、まぁそんなとこかな」
文乃 「ふふ、仕方ないなぁ。でも次の授業は桐須先生だよ」
文乃 「居眠りなんかしたら大目玉だよ。気をつけてね」
成幸 「わ、わかってるよ。ビビらせるなよ……」
文乃 「ふふふ、ごめんごめん」
文乃 (……まったく。夜更かししちゃうなんて、仕方ないなぁ)
文乃 (もし成幸くんが居眠りしちゃったら、お姉ちゃんが起こしてあげるとしようかな)
文乃 (手のかかる弟だよ、まったく……)
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249:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:30:41 :x0BKGJhc
………………授業中
真冬 「この時代の事象は後の世に大きな影響を与えるの」
真冬 「大航海時代の今後を決める重要な事件・事柄ばかりよ」
真冬 「この周辺に関しては、一年ごとに重要なイベントを覚えるようにした方がいいわ」
文乃 (ふむふむ。この時代に関しては、一年ずつ覚えていく、と……)
カリカリカリ……
文乃 (さて、成幸くん、大丈夫かな。お舟漕いでたりしないかな、っと……)
成幸 「………………」 Zzzzz……
文乃 「!?」
文乃 (ふ、舟を漕ぐどころの騒ぎじゃねえ、だよ……)
文乃 (がっつり眠りの大海原を彷徨ってるよ!?)
文乃 「ち、ちょっと、成幸くん」 コソッ 「まずいよ。起きてよ」
成幸 「………………」 Zzzzz……
文乃 (起きる様子がない!!)
………………授業中
真冬 「この時代の事象は後の世に大きな影響を与えるの」
真冬 「大航海時代の今後を決める重要な事件・事柄ばかりよ」
真冬 「この周辺に関しては、一年ごとに重要なイベントを覚えるようにした方がいいわ」
文乃 (ふむふむ。この時代に関しては、一年ずつ覚えていく、と……)
カリカリカリ……
文乃 (さて、成幸くん、大丈夫かな。お舟漕いでたりしないかな、っと……)
成幸 「………………」 Zzzzz……
文乃 「!?」
文乃 (ふ、舟を漕ぐどころの騒ぎじゃねえ、だよ……)
文乃 (がっつり眠りの大海原を彷徨ってるよ!?)
文乃 「ち、ちょっと、成幸くん」 コソッ 「まずいよ。起きてよ」
成幸 「………………」 Zzzzz……
文乃 (起きる様子がない!!)
250:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:31:21 :x0BKGJhc
文乃 「成幸くんってば!」
成幸 「む……ふむ……」
文乃 「あ、成幸くん、起きた……?」
成幸 「えへ……ふふ……」
ニヘラ
成幸 「文乃姉ちゃん……」
文乃 「っ……///」
文乃 (なっ、何!? わたしの夢を見てるの……?)
文乃 (わ、笑いながらわたしの夢を見てるって……一体、どんな夢なの……?)
文乃 (うぅ……お、起こすに起こせないよ。続きが気になって……)
成幸 「だ、ダメだよ、文乃姉ちゃん……」
文乃 (だっ、ダメって何かな、成幸くん……) ドキドキドキドキ…… (まさか、ちょっとエッチな……――)
成幸 「――……そんなに食べたら……また太るよ……。おなかぽにょぽにょになるよ……」
文乃 「………………」 ピキッ 「……へぇ?」
文乃 「へぇえ……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
文乃 「成幸くんってば!」
成幸 「む……ふむ……」
文乃 「あ、成幸くん、起きた……?」
成幸 「えへ……ふふ……」
ニヘラ
成幸 「文乃姉ちゃん……」
文乃 「っ……///」
文乃 (なっ、何!? わたしの夢を見てるの……?)
文乃 (わ、笑いながらわたしの夢を見てるって……一体、どんな夢なの……?)
文乃 (うぅ……お、起こすに起こせないよ。続きが気になって……)
成幸 「だ、ダメだよ、文乃姉ちゃん……」
文乃 (だっ、ダメって何かな、成幸くん……) ドキドキドキドキ…… (まさか、ちょっとエッチな……――)
成幸 「――……そんなに食べたら……また太るよ……。おなかぽにょぽにょになるよ……」
文乃 「………………」 ピキッ 「……へぇ?」
文乃 「へぇえ……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
251:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:31:58 :x0BKGJhc
文乃 「………………」
スッ
文乃 「桐須先生」
真冬 「? 質問かしら、古橋さん」
文乃 「いえ、報告です。唯我くんが居眠りしています」
真冬 「………………」 ピクッ 「……なんですって?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「……むにゃむにゃ……」
真冬 「……なるほど」
カツカツカツ……
真冬 「……唯我くん」
成幸 「……むにゃ」
真冬 「唯我くん」 トントン
成幸 「へ……?」
パチッ
文乃 「………………」
スッ
文乃 「桐須先生」
真冬 「? 質問かしら、古橋さん」
文乃 「いえ、報告です。唯我くんが居眠りしています」
真冬 「………………」 ピクッ 「……なんですって?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「……むにゃむにゃ……」
真冬 「……なるほど」
カツカツカツ……
真冬 「……唯我くん」
成幸 「……むにゃ」
真冬 「唯我くん」 トントン
成幸 「へ……?」
パチッ
252:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:32:36 :x0BKGJhc
成幸 「………………」
真冬 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
文乃 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「……あ、えっと……」
成幸 (……目覚めた瞬間、目の前には怒り顔の桐須先生と、なぜか同じように怒っている古橋の顔があった)
成幸 (状況はよくわからなかったが、ひとつ、間違いなく言えることは……)
真冬 「いい度胸ね、唯我くん。まったく、どうしてくれようかしら……」
文乃 「まったくだよ。本当に君は、仕方のない生徒だね……」
成幸 (……あ、俺、死んだな)
成幸 「………………」
真冬 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
文乃 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「……あ、えっと……」
成幸 (……目覚めた瞬間、目の前には怒り顔の桐須先生と、なぜか同じように怒っている古橋の顔があった)
成幸 (状況はよくわからなかったが、ひとつ、間違いなく言えることは……)
真冬 「いい度胸ね、唯我くん。まったく、どうしてくれようかしら……」
文乃 「まったくだよ。本当に君は、仕方のない生徒だね……」
成幸 (……あ、俺、死んだな)
253:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:33:25 :x0BKGJhc
………………昼休み
成幸 「うぅ……」
理珠 「なるほど。それで桐須先生に絞られて、そんなにやつれているんですね」
うるか 「居眠りしちゃうなんて、成幸はしかたないなー」
成幸 「……まったくその通りだから返す言葉もないよ」
文乃 「ふんだ。自業自得だよ、まったく……」
理珠 「……しかし、それでどうして文乃が怒っているのですか?」
成幸 「それが、理由を教えてくれないんだよ」
文乃 「ふーん、だ!」 プイッ
成幸 「……でさ、本題なんだけど、今日の放課後、桐須先生に居眠り分の補習って言われちゃってさ」
成幸 「だから、勉強会少し遅れると思う。先に図書室で始めててくれ」
うるか 「ん、わかった。できるだけ早く来てよね、成幸」
成幸 「分かってるよ。俺だってそうしたいところだけど、桐須先生次第かな……」
理珠 「まぁ、成幸さんが悪いのだから仕方ありません。がんばってください」
成幸 「おう、ありがとな」
………………昼休み
成幸 「うぅ……」
理珠 「なるほど。それで桐須先生に絞られて、そんなにやつれているんですね」
うるか 「居眠りしちゃうなんて、成幸はしかたないなー」
成幸 「……まったくその通りだから返す言葉もないよ」
文乃 「ふんだ。自業自得だよ、まったく……」
理珠 「……しかし、それでどうして文乃が怒っているのですか?」
成幸 「それが、理由を教えてくれないんだよ」
文乃 「ふーん、だ!」 プイッ
成幸 「……でさ、本題なんだけど、今日の放課後、桐須先生に居眠り分の補習って言われちゃってさ」
成幸 「だから、勉強会少し遅れると思う。先に図書室で始めててくれ」
うるか 「ん、わかった。できるだけ早く来てよね、成幸」
成幸 「分かってるよ。俺だってそうしたいところだけど、桐須先生次第かな……」
理珠 「まぁ、成幸さんが悪いのだから仕方ありません。がんばってください」
成幸 「おう、ありがとな」
254:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:33:55 :x0BKGJhc
………………午後
真冬 「……で、あるからして、残されたパイを奪い合う大航海時代が幕を開けたわけね」
真冬 (……ふぅ。午前中は唯我くんが居眠りをして、少し驚いたけれど)
真冬 (さすがに受験生だもの。午後の授業は、居眠りする生徒なんていなそうね)
真冬 「ん……?」
コクリ……コクリ……
真冬 (……舟を漕いでいる生徒がいるわね。一体誰からしら。心当たりなら何人かいるけれど)
真冬 (まったく……)
カツカツカツ……
真冬 「……起きなさい」
? 「ふぇっ……? あ……」
? 「す、すみません、桐須先生! 私、寝ちゃってました……?」
真冬 「……あら、あなたは……」
真冬 (めずらしいことが続くものね。普段まじめな子が、立て続けに居眠りをするなんて……)
………………午後
真冬 「……で、あるからして、残されたパイを奪い合う大航海時代が幕を開けたわけね」
真冬 (……ふぅ。午前中は唯我くんが居眠りをして、少し驚いたけれど)
真冬 (さすがに受験生だもの。午後の授業は、居眠りする生徒なんていなそうね)
真冬 「ん……?」
コクリ……コクリ……
真冬 (……舟を漕いでいる生徒がいるわね。一体誰からしら。心当たりなら何人かいるけれど)
真冬 (まったく……)
カツカツカツ……
真冬 「……起きなさい」
? 「ふぇっ……? あ……」
? 「す、すみません、桐須先生! 私、寝ちゃってました……?」
真冬 「……あら、あなたは……」
真冬 (めずらしいことが続くものね。普段まじめな子が、立て続けに居眠りをするなんて……)
255:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:34:34 :x0BKGJhc
………………放課後
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「うぅ……」 (心なしか、生徒指導室から怒りが漏れ出ている気がする……)
成幸 (気のせい……気のせいだよな……)
成幸 (そもそも、授業後にあれだけ絞られたんだ。今日の授業内容をおさらいしてくれるだけだろ……)
成幸 (たぶん……)
ガラッ
成幸 「し、失礼します。3年B組の唯我です!」
? 「おや? 唯我くん?」
成幸 「へ……? う、海原?」
智波 「やぁやぁ、桐須先生から補習はもう一人いるって聞いてたけど、唯我くんだったんだね」
成幸 「お前も補習なのか。居眠りでもしたのか? めずらしいな」
智波 「あはは。そういう唯我くんこそ、ガリ勉くんなのにめずらしいね」
成幸 「ガリ勉くんは余計だよ。悪かったな」
智波 「褒めてるんだよー」 ケラケラケラ
………………放課後
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「うぅ……」 (心なしか、生徒指導室から怒りが漏れ出ている気がする……)
成幸 (気のせい……気のせいだよな……)
成幸 (そもそも、授業後にあれだけ絞られたんだ。今日の授業内容をおさらいしてくれるだけだろ……)
成幸 (たぶん……)
ガラッ
成幸 「し、失礼します。3年B組の唯我です!」
? 「おや? 唯我くん?」
成幸 「へ……? う、海原?」
智波 「やぁやぁ、桐須先生から補習はもう一人いるって聞いてたけど、唯我くんだったんだね」
成幸 「お前も補習なのか。居眠りでもしたのか? めずらしいな」
智波 「あはは。そういう唯我くんこそ、ガリ勉くんなのにめずらしいね」
成幸 「ガリ勉くんは余計だよ。悪かったな」
智波 「褒めてるんだよー」 ケラケラケラ
256:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:35:19 :x0BKGJhc
成幸 「で、どうしたんだ? 夜遅くまで勉強、ってキャラじゃないだろ、お前」
智波 「まぁね。ちょっと、色々やってたら寝るのが遅くなっちゃってさ」
成幸 「……?」
成幸 「……海原、お前ひょっとして……――」
――――ガラッ……
真冬 「ふたりとも時間厳守で揃っているようね。結構」
真冬 「では、補習を始めます。唯我くん、号令」
成幸 「あ、は、はい! 起立! 気をつけ! 礼!」
成幸&智波 「「お願いします!!」」
真冬 「よろしい。でははじめましょう」
真冬 「今日の内容は、大航海時代の始まりと変遷に関してよ」
真冬 「重要な事象ばかりだから、ざっくり時系列順に並べるから、頭にたたき込むこと」
成幸 「は、はい!」
成幸 「で、どうしたんだ? 夜遅くまで勉強、ってキャラじゃないだろ、お前」
智波 「まぁね。ちょっと、色々やってたら寝るのが遅くなっちゃってさ」
成幸 「……?」
成幸 「……海原、お前ひょっとして……――」
――――ガラッ……
真冬 「ふたりとも時間厳守で揃っているようね。結構」
真冬 「では、補習を始めます。唯我くん、号令」
成幸 「あ、は、はい! 起立! 気をつけ! 礼!」
成幸&智波 「「お願いします!!」」
真冬 「よろしい。でははじめましょう」
真冬 「今日の内容は、大航海時代の始まりと変遷に関してよ」
真冬 「重要な事象ばかりだから、ざっくり時系列順に並べるから、頭にたたき込むこと」
成幸 「は、はい!」
257:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:36:03 :x0BKGJhc
カリカリカリ……
智波 (うへー。ノート書くだけで大変だよー)
智波 (まぁ、仕方ないよね。授業中に居眠りしちゃった私が悪いし)
智波 (むしろ、わざわざ時間を取って補習までしてくれる桐須先生に感謝だよ)
成幸 「………………」
ガリガリガリガリ……
智波 (相変わらずすごいなぁ、唯我くん。シャーペンの音が大きいな)
―――― 『……海原、お前ひょっとして……』
智波 (そういえば、さっき唯我くん、何を言おうとしてたんだろ)
カリカリカリ……
智波 (うへー。ノート書くだけで大変だよー)
智波 (まぁ、仕方ないよね。授業中に居眠りしちゃった私が悪いし)
智波 (むしろ、わざわざ時間を取って補習までしてくれる桐須先生に感謝だよ)
成幸 「………………」
ガリガリガリガリ……
智波 (相変わらずすごいなぁ、唯我くん。シャーペンの音が大きいな)
―――― 『……海原、お前ひょっとして……』
智波 (そういえば、さっき唯我くん、何を言おうとしてたんだろ)
258:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:36:36 :x0BKGJhc
………………校内 ベンチ
―――― 智波 『ごめん、陽真くん! 授業中に居眠りして、桐須先生に呼び出されてるんだ!』
―――― 智波 『すぐ終わらせるから、待っててくれると嬉しいなっ!』
陽真 「ふふ。まったく、智波ちゃんったら仕方ないなぁ」
陽真 (そろそろ来る頃かな。早く会いたいな……)
陽真 「あっ……」 (向こうから歩いてくるのは……智波ちゃんと、成ちゃん……?)
成幸 「――……それにしても、夜更かしの理由が俺とまったく同じだったとはな」
智波 「えへへ、びっくりだね。考えることがこんなに被るなんて、さすが同中だねぇ」
成幸 「いや、べつに同中なのは関係ないだろ」
陽真 (……? なんかすごく楽しそうだなぁ。成ちゃんと智波ちゃんってあんなに仲良かったっけ?)
陽真 (なんか、声かけるのがためらわれるな……)
智波 「でも、なかなかうまくいかなくてさ。唯我くんそういうの上手だからうらやましいよ」
成幸 「まぁ、昔から色々やってきたからな。良かったら教えようか?」
智波 「ほんとに!? うわー、すごく助かるよ!」
………………校内 ベンチ
―――― 智波 『ごめん、陽真くん! 授業中に居眠りして、桐須先生に呼び出されてるんだ!』
―――― 智波 『すぐ終わらせるから、待っててくれると嬉しいなっ!』
陽真 「ふふ。まったく、智波ちゃんったら仕方ないなぁ」
陽真 (そろそろ来る頃かな。早く会いたいな……)
陽真 「あっ……」 (向こうから歩いてくるのは……智波ちゃんと、成ちゃん……?)
成幸 「――……それにしても、夜更かしの理由が俺とまったく同じだったとはな」
智波 「えへへ、びっくりだね。考えることがこんなに被るなんて、さすが同中だねぇ」
成幸 「いや、べつに同中なのは関係ないだろ」
陽真 (……? なんかすごく楽しそうだなぁ。成ちゃんと智波ちゃんってあんなに仲良かったっけ?)
陽真 (なんか、声かけるのがためらわれるな……)
智波 「でも、なかなかうまくいかなくてさ。唯我くんそういうの上手だからうらやましいよ」
成幸 「まぁ、昔から色々やってきたからな。良かったら教えようか?」
智波 「ほんとに!? うわー、すごく助かるよ!」
259:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:37:21 :x0BKGJhc
陽真 (……何の話してるんだろ?) モヤモヤモヤ (……なんだろう。すごくモヤモヤする)
ハッ
陽真 (お、俺は一体何を考えてるんだ! 大好きな彼女と幼なじみを疑うようなことを考えるなんて!)
成幸 「じゃあ、土曜とかどうだ? 俺は午後なら空いてるけど」
陽真 (へ……?)
智波 「うん、私も大丈夫! じゃあ、お願いしてもいい?」
陽真 (へぇっ……?)
成幸 「おう。ちょっと弟妹の面倒も見なきゃいけないから、うちでもいいか?」
陽真 (!?)
智波 「ん、分かった! じゃあ、土曜日は唯我くんの家にお邪魔するね!」
陽真 (!!??)
智波 「あっ……」 パァアアアアアア……!!! 「陽真くん! ごめん、お待たせ!」
陽真 「あ……えっと……」
智波 「? 陽真くん?」
陽真 「……あ、ううん、なんでもない。補習、おつかれさま」
陽真 (……何の話してるんだろ?) モヤモヤモヤ (……なんだろう。すごくモヤモヤする)
ハッ
陽真 (お、俺は一体何を考えてるんだ! 大好きな彼女と幼なじみを疑うようなことを考えるなんて!)
成幸 「じゃあ、土曜とかどうだ? 俺は午後なら空いてるけど」
陽真 (へ……?)
智波 「うん、私も大丈夫! じゃあ、お願いしてもいい?」
陽真 (へぇっ……?)
成幸 「おう。ちょっと弟妹の面倒も見なきゃいけないから、うちでもいいか?」
陽真 (!?)
智波 「ん、分かった! じゃあ、土曜日は唯我くんの家にお邪魔するね!」
陽真 (!!??)
智波 「あっ……」 パァアアアアアア……!!! 「陽真くん! ごめん、お待たせ!」
陽真 「あ……えっと……」
智波 「? 陽真くん?」
陽真 「……あ、ううん、なんでもない。補習、おつかれさま」
260:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:37:56 :x0BKGJhc
陽真 「成ちゃんも桐須先生に呼び出されてたんだ。めずらしいね」
成幸 「ああ、まぁ、授業中に居眠りなんて普通はしないからな……」
陽真 「………………」
成幸 「小林……?」
陽真 (今、ふたりで、土曜日に何かする約束をしてたよね……)
陽真 (……って、聞けたらどんなに楽だろう。ダメだ。怖い)
陽真 (彼女と幼なじみをいっぺんに失ってしまうんじゃないと思うと、怖い……)
智波 「? 陽真くん、どうかした? 大丈夫?」
陽真 「へ? あ、うん。大丈夫だよ。ごめんごめん」
成幸 「じゃ、俺はこの後うるかたちと勉強会だから、もう行くな」
陽真 「うん。また明日ね、成ちゃん」
成幸 「おう。海原も、またな」
智波 「うん、ばいばーい!」
陽真 「成ちゃんも桐須先生に呼び出されてたんだ。めずらしいね」
成幸 「ああ、まぁ、授業中に居眠りなんて普通はしないからな……」
陽真 「………………」
成幸 「小林……?」
陽真 (今、ふたりで、土曜日に何かする約束をしてたよね……)
陽真 (……って、聞けたらどんなに楽だろう。ダメだ。怖い)
陽真 (彼女と幼なじみをいっぺんに失ってしまうんじゃないと思うと、怖い……)
智波 「? 陽真くん、どうかした? 大丈夫?」
陽真 「へ? あ、うん。大丈夫だよ。ごめんごめん」
成幸 「じゃ、俺はこの後うるかたちと勉強会だから、もう行くな」
陽真 「うん。また明日ね、成ちゃん」
成幸 「おう。海原も、またな」
智波 「うん、ばいばーい!」
261:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:38:46 :x0BKGJhc
陽真 「……じゃあ、行こうか」
智波 「うん。本当に待たせてごめんね、陽真くん」
陽真 「気にしないで。全然待ってないからさ」
陽真 「……と、ところでさ、」
智波 「うん?」
陽真 「さっき、成ちゃんとすごく楽しそうに話してたけど、何の話をしてたの?」
智波 「う゛ぇっ……?」
智波 「え、えっと……そ、その、大した話じゃないよ。うん。全然、これっぽっちも」
陽真 「……智波ちゃん?」
智波 「ほ、ほんと! 全然大した話じゃないから!」
智波 「え、えへへ……」 アセアセアセ……
陽真 「………………」 (めっちゃ動揺してる!?) ガーーーン!!!
陽真 (えっ、ちょっと待って。まさか、本当に、そういう感じ……?)
陽真 (い、いやいや、智波ちゃんと成ちゃんに限って、そんなはず……)
陽真 「……じゃあ、行こうか」
智波 「うん。本当に待たせてごめんね、陽真くん」
陽真 「気にしないで。全然待ってないからさ」
陽真 「……と、ところでさ、」
智波 「うん?」
陽真 「さっき、成ちゃんとすごく楽しそうに話してたけど、何の話をしてたの?」
智波 「う゛ぇっ……?」
智波 「え、えっと……そ、その、大した話じゃないよ。うん。全然、これっぽっちも」
陽真 「……智波ちゃん?」
智波 「ほ、ほんと! 全然大した話じゃないから!」
智波 「え、えへへ……」 アセアセアセ……
陽真 「………………」 (めっちゃ動揺してる!?) ガーーーン!!!
陽真 (えっ、ちょっと待って。まさか、本当に、そういう感じ……?)
陽真 (い、いやいや、智波ちゃんと成ちゃんに限って、そんなはず……)
262:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:39:49 :x0BKGJhc
智波 「あ、そうだ、ねぇねぇ陽真くん」
陽真 「? な、なぁに?」
智波 「唯我くんの連絡先、教えてくれない? さっき聞くの忘れちゃって……」
陽真 「へっ……? い、いいけど……どうして?」
智波 「えっと、それは……」
カァアアアア……
智波 「な、ナイショっ! 恥ずかしいから……///」
陽真 「!?」 ガーーーン
陽真 (こ、これは、まさか、本当に……)
智波 「? 陽真くん? どうかした?」
陽真 「………………」 チーーーン
智波 「陽真くん!? わー、陽真くんが固まっちゃったー!!」
智波 「陽真くーーーーーーーん!!」
智波 「あ、そうだ、ねぇねぇ陽真くん」
陽真 「? な、なぁに?」
智波 「唯我くんの連絡先、教えてくれない? さっき聞くの忘れちゃって……」
陽真 「へっ……? い、いいけど……どうして?」
智波 「えっと、それは……」
カァアアアア……
智波 「な、ナイショっ! 恥ずかしいから……///」
陽真 「!?」 ガーーーン
陽真 (こ、これは、まさか、本当に……)
智波 「? 陽真くん? どうかした?」
陽真 「………………」 チーーーン
智波 「陽真くん!? わー、陽真くんが固まっちゃったー!!」
智波 「陽真くーーーーーーーん!!」
263:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:40:19 :x0BKGJhc
………………土曜日
陽真 「………………」
ハァ
陽真 (……今ごろ、智波ちゃんと成ちゃん、何してるんだろう)
陽真 (成ちゃん家で、何を……)
ブンブンブン
陽真 (ああもう! よくよく考えたら、智波ちゃんと成ちゃんがそんなことするはずないじゃないか)
陽真 (女々しいなぁ、俺。こんなウジウジするならはっきり聞けば良かったんだよ)
陽真 (……いや、今からでも、智波ちゃんに電話して聞いてみればいいんだよ)
陽真 「………………」
陽真 (……それができない時点で、俺は彼女と幼なじみのことを疑ってるんだよな)
陽真 (……情けない)
陽真 (家にいても気が滅入りそうだ。ちょっと散歩にでも出ようかな……)
………………土曜日
陽真 「………………」
ハァ
陽真 (……今ごろ、智波ちゃんと成ちゃん、何してるんだろう)
陽真 (成ちゃん家で、何を……)
ブンブンブン
陽真 (ああもう! よくよく考えたら、智波ちゃんと成ちゃんがそんなことするはずないじゃないか)
陽真 (女々しいなぁ、俺。こんなウジウジするならはっきり聞けば良かったんだよ)
陽真 (……いや、今からでも、智波ちゃんに電話して聞いてみればいいんだよ)
陽真 「………………」
陽真 (……それができない時点で、俺は彼女と幼なじみのことを疑ってるんだよな)
陽真 (……情けない)
陽真 (家にいても気が滅入りそうだ。ちょっと散歩にでも出ようかな……)
264:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:41:05 :x0BKGJhc
………………商店街
水希 (……部活が長引いて遅くなっちゃったな)
水希 (お兄ちゃんにお留守番してもらってるから、早く帰らないと……)
水希 「ん……?」
陽真 「……あっ、水希ちゃん」
水希 「小林さん? お久しぶりです。こんにちは」
陽真 「うん、こんにちは。部活の帰り?」
水希 「はい! 小林さんはお買い物ですか?」
陽真 「あー……まぁ、そんなところかな」
水希 「……?」
水希 「小林さん、なんか元気ないですね。大丈夫ですか?」
陽真 「え……? あ、いや、そんなことないよ。全然……」
水希 「む……」
ズイッ
陽真 「み、水希ちゃん……?」
………………商店街
水希 (……部活が長引いて遅くなっちゃったな)
水希 (お兄ちゃんにお留守番してもらってるから、早く帰らないと……)
水希 「ん……?」
陽真 「……あっ、水希ちゃん」
水希 「小林さん? お久しぶりです。こんにちは」
陽真 「うん、こんにちは。部活の帰り?」
水希 「はい! 小林さんはお買い物ですか?」
陽真 「あー……まぁ、そんなところかな」
水希 「……?」
水希 「小林さん、なんか元気ないですね。大丈夫ですか?」
陽真 「え……? あ、いや、そんなことないよ。全然……」
水希 「む……」
ズイッ
陽真 「み、水希ちゃん……?」
265:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:41:40 :x0BKGJhc
水希 「……私、これでも、小林さんのこと、もうひとりのお兄ちゃんみたいに思ってるんですよ」
水希 「だから、分かります。小林さんが何かで悩んでることくらい」
水希 「私じゃお役に立てないかもしれないですけど、それでも、もしよければ……」
ニコッ
水希 「話だけでも聞かせてもらえませんか?」
陽真 「水希ちゃん……」
陽真 「……ごめん。ありがとう。すごく嬉しいよ」
陽真 「じゃあ、お言葉に甘えて、聞いてもらおうかな」
水希 「はい!」
水希 「……私、これでも、小林さんのこと、もうひとりのお兄ちゃんみたいに思ってるんですよ」
水希 「だから、分かります。小林さんが何かで悩んでることくらい」
水希 「私じゃお役に立てないかもしれないですけど、それでも、もしよければ……」
ニコッ
水希 「話だけでも聞かせてもらえませんか?」
陽真 「水希ちゃん……」
陽真 「……ごめん。ありがとう。すごく嬉しいよ」
陽真 「じゃあ、お言葉に甘えて、聞いてもらおうかな」
水希 「はい!」
266:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:42:12 :x0BKGJhc
………………
陽真 「成ちゃんから聞いてるかもしれないけど、実は、夏に彼女ができたんだ」
水希 「そうだったんですね。おめでとうございます」
水希 「小林さんの彼女さんって、すごく幸せな人ですね」
水希 「小林さんみたいな優しくて格好良い人の彼女になれるなんて、うらやましいです」
陽真 「はは……。そうだったらよかったんだけどね……」
水希 「? 彼女さん、どうかしたんですか?」
陽真 「……うん。実は、今日、彼女の智波ちゃんが俺の友達の家に行くみたいでさ」
水希 「へ……?」 カァアアアア…… 「と、友達って、男の人、ですか?」
陽真 「うん……」
水希 「な、なんですかそれ! 彼女さん、陽真さんという人がいながら、他の男の人に行くなんて……!」
水希 「そんなの、ひどいじゃないですか!」
陽真 「あ、で、でもね、そうとも言い切れなくて……」
水希 「? 何でですか?」
陽真 「いや、その……その友達っていうのがさ、何を隠そう……――」
………………
陽真 「成ちゃんから聞いてるかもしれないけど、実は、夏に彼女ができたんだ」
水希 「そうだったんですね。おめでとうございます」
水希 「小林さんの彼女さんって、すごく幸せな人ですね」
水希 「小林さんみたいな優しくて格好良い人の彼女になれるなんて、うらやましいです」
陽真 「はは……。そうだったらよかったんだけどね……」
水希 「? 彼女さん、どうかしたんですか?」
陽真 「……うん。実は、今日、彼女の智波ちゃんが俺の友達の家に行くみたいでさ」
水希 「へ……?」 カァアアアア…… 「と、友達って、男の人、ですか?」
陽真 「うん……」
水希 「な、なんですかそれ! 彼女さん、陽真さんという人がいながら、他の男の人に行くなんて……!」
水希 「そんなの、ひどいじゃないですか!」
陽真 「あ、で、でもね、そうとも言い切れなくて……」
水希 「? 何でですか?」
陽真 「いや、その……その友達っていうのがさ、何を隠そう……――」
267:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:43:01 :x0BKGJhc
………………
水希 「………………」
テクテクテクテク……
水希 「………………」
クスッ
水希 (まったくもう、小林さんったら……)
―――― 水希 『お兄ちゃん?』
―――― 水希 『やだなぁ、小林さん。お兄ちゃんがそんなことするわけないじゃないですか』
―――― 水希 『小林さんもよく知ってるでしょう? お兄ちゃんがどんな人か』
―――― 水希 『きっと何かの聞き間違いですよ。ね?』
―――― 陽真 『そう……そうだよね』
―――― 陽真 『ごめんね、水希ちゃん。変なこと言って。水希ちゃんの言うとおりだ』
水希 (でも、小林さんも納得してくれたみたいだし、少し元気も出たみたいだったし)
水希 (よかったよかった) ニコニコニコ
………………
水希 「………………」
テクテクテクテク……
水希 「………………」
クスッ
水希 (まったくもう、小林さんったら……)
―――― 水希 『お兄ちゃん?』
―――― 水希 『やだなぁ、小林さん。お兄ちゃんがそんなことするわけないじゃないですか』
―――― 水希 『小林さんもよく知ってるでしょう? お兄ちゃんがどんな人か』
―――― 水希 『きっと何かの聞き間違いですよ。ね?』
―――― 陽真 『そう……そうだよね』
―――― 陽真 『ごめんね、水希ちゃん。変なこと言って。水希ちゃんの言うとおりだ』
水希 (でも、小林さんも納得してくれたみたいだし、少し元気も出たみたいだったし)
水希 (よかったよかった) ニコニコニコ
268:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:43:47 :x0BKGJhc
水希 (……ん、もう家だ。お留守番してたお兄ちゃんたちのために、お菓子でも作ってあげようかな)
ガラッ
水希 「ただいまー。帰ったよー……――」
成幸 「ん、そうそう。上手いぞ、海原。その調子だ」
智波 「……うん。えへへ、我ながら良い出来だよ。この調子で、っと……」
水希 「………………」
ワナワナワナワナ……!!!
水希 (お兄ちゃんが知らない女を連れ込んでるーーーーーー!?)
水希 (えっ、っていうか、あの女の人ってもしかして……)
成幸 「ん、水希、おかえり。葉月と和樹は良い子にしてたぞ」
智波 「あっ、こんにちは! お兄さんの友達の海原智波です。お邪魔してます」
―――― 『……うん。実は、今日、彼女の智波ちゃんが俺の友達の家に行くみたいでさ』
水希 「もしかしなくてもそうだった……」 ガクッ
水希 (……ん、もう家だ。お留守番してたお兄ちゃんたちのために、お菓子でも作ってあげようかな)
ガラッ
水希 「ただいまー。帰ったよー……――」
成幸 「ん、そうそう。上手いぞ、海原。その調子だ」
智波 「……うん。えへへ、我ながら良い出来だよ。この調子で、っと……」
水希 「………………」
ワナワナワナワナ……!!!
水希 (お兄ちゃんが知らない女を連れ込んでるーーーーーー!?)
水希 (えっ、っていうか、あの女の人ってもしかして……)
成幸 「ん、水希、おかえり。葉月と和樹は良い子にしてたぞ」
智波 「あっ、こんにちは! お兄さんの友達の海原智波です。お邪魔してます」
―――― 『……うん。実は、今日、彼女の智波ちゃんが俺の友達の家に行くみたいでさ』
水希 「もしかしなくてもそうだった……」 ガクッ
269:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:44:31 :x0BKGJhc
成幸 「? 急にうなだれてどうしたんだ?」
水希 「………………」
成幸 「ひょっとして、海原って七尾南水泳部のOGだし、会ったことあるんじゃないか?」
水希 「………………」
智波 「私はうるかと違って中学にお呼ばれしたりしてないからなぁ……」
水希 「………………」
成幸 「……水希?」
水希 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
海原 「水希ちゃん……?」
水希 「………………」 スッ 「……正座」
成幸 「へ?」
水希 「正座、してください。お兄ちゃんも、海原先輩も」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
成幸 「? 急にうなだれてどうしたんだ?」
水希 「………………」
成幸 「ひょっとして、海原って七尾南水泳部のOGだし、会ったことあるんじゃないか?」
水希 「………………」
智波 「私はうるかと違って中学にお呼ばれしたりしてないからなぁ……」
水希 「………………」
成幸 「……水希?」
水希 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
海原 「水希ちゃん……?」
水希 「………………」 スッ 「……正座」
成幸 「へ?」
水希 「正座、してください。お兄ちゃんも、海原先輩も」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!
270:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:45:14 :x0BKGJhc
………………小林家
陽真 「………………」
ドキドキドキドキ……
陽真 (……水希ちゃんにはああ言ったものの、実際電話をかけようと思うと緊張するなぁ)
陽真 (うん。よくよく考えてみれば、智波ちゃんも成ちゃんも、そんなことをするはずないし)
陽真 (よし……電話を、して……)
陽真 「………………」 ガクッ (……うぅ。ダメだ。やっぱり怖くてできない)
陽真 (ふたりのこと信じてるのに……)
陽真 (俺って、こんな弱虫だったんだな……)
――ピンポーン……
陽真 (……? 今日、荷物でも届く予定あったかな。何だろう)
トトトトト……ピッ
陽真 「……へ?」
成幸 『あ、こんにちは。唯我と申しますが……』 智波 『こんにちは。海原と申します……』
陽真 「……成ちゃんと智波ちゃん!?」
………………小林家
陽真 「………………」
ドキドキドキドキ……
陽真 (……水希ちゃんにはああ言ったものの、実際電話をかけようと思うと緊張するなぁ)
陽真 (うん。よくよく考えてみれば、智波ちゃんも成ちゃんも、そんなことをするはずないし)
陽真 (よし……電話を、して……)
陽真 「………………」 ガクッ (……うぅ。ダメだ。やっぱり怖くてできない)
陽真 (ふたりのこと信じてるのに……)
陽真 (俺って、こんな弱虫だったんだな……)
――ピンポーン……
陽真 (……? 今日、荷物でも届く予定あったかな。何だろう)
トトトトト……ピッ
陽真 「……へ?」
成幸 『あ、こんにちは。唯我と申しますが……』 智波 『こんにちは。海原と申します……』
陽真 「……成ちゃんと智波ちゃん!?」
271:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:45:49 :x0BKGJhc
………………
成幸&智波 「「このたびは本当に申し訳ありませんでした!!」」
バーーーン!!!
陽真 「……いや、家に上がってすぐ土下座されても……」
陽真 「えっと……謝るってことは、もしかして……」
智波 「あ、ち、違うんだよ、陽真くん! わたしと唯我くんは全然そんなじゃないよ!?」
成幸 「そうだぞ小林! そもそも俺みたいなガリ勉男を好きになる女子がいるわけないだろ!」
陽真 「いや、こんなときまでツッコミをさせないでほしいな、成ちゃん……」
智波 「ほんとにね……」
成幸 「へ? へ? へ?」
陽真 「……まぁいいや。えっと、ふたりにいくつか聞きたいことがあるんだけど……」
成幸 「ああ、その気持ちはわかるし、俺たちも色々と説明したいんだが……」
智波 「ごめんね、陽真くん。その前にひとつ、やってしまいたいことがあるんだ」
陽真 「?」
………………
成幸&智波 「「このたびは本当に申し訳ありませんでした!!」」
バーーーン!!!
陽真 「……いや、家に上がってすぐ土下座されても……」
陽真 「えっと……謝るってことは、もしかして……」
智波 「あ、ち、違うんだよ、陽真くん! わたしと唯我くんは全然そんなじゃないよ!?」
成幸 「そうだぞ小林! そもそも俺みたいなガリ勉男を好きになる女子がいるわけないだろ!」
陽真 「いや、こんなときまでツッコミをさせないでほしいな、成ちゃん……」
智波 「ほんとにね……」
成幸 「へ? へ? へ?」
陽真 「……まぁいいや。えっと、ふたりにいくつか聞きたいことがあるんだけど……」
成幸 「ああ、その気持ちはわかるし、俺たちも色々と説明したいんだが……」
智波 「ごめんね、陽真くん。その前にひとつ、やってしまいたいことがあるんだ」
陽真 「?」
272:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:46:24 :x0BKGJhc
成幸 「……よし、じゃあいくぞ、海原」
智波 「うん。せーのっ……」
陽真 「……?」
成幸&智波 「「小林陽真くん! お誕生日おめでとう!!」」 バーーーン!!!
陽真 「………………」
陽真 「……へ!? 誕生日!?」
成幸 「……ん、まぁ、正確に言うともう数日先だが、緊急事態だから仕方ないと思ってな」
陽真 「これって……プレゼント?」
智波 「うん。私からのと、唯我くんからのの二つだよ」
智波 「がんばって用意したんだけど、気に入ってくれたら嬉しいな」
陽真 「あっ……ありがとう」
陽真 「……開けてもいい?」
智波 「……うんっ」
カサカサカサ……
成幸 「……よし、じゃあいくぞ、海原」
智波 「うん。せーのっ……」
陽真 「……?」
成幸&智波 「「小林陽真くん! お誕生日おめでとう!!」」 バーーーン!!!
陽真 「………………」
陽真 「……へ!? 誕生日!?」
成幸 「……ん、まぁ、正確に言うともう数日先だが、緊急事態だから仕方ないと思ってな」
陽真 「これって……プレゼント?」
智波 「うん。私からのと、唯我くんからのの二つだよ」
智波 「がんばって用意したんだけど、気に入ってくれたら嬉しいな」
陽真 「あっ……ありがとう」
陽真 「……開けてもいい?」
智波 「……うんっ」
カサカサカサ……
273:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:47:03 :x0BKGJhc
陽真 「……エプロン?」
陽真 「これ、ひょっとして智波ちゃんの手作りなの?」
智波 「うん。だから、ちょっと不格好なところもあるんだ。ごめんね」
陽真 「いや、すごくよくできてるよ! すごいよ」
智波 「最近、陽真くんお料理にこってるみたいだったからがんばって手作りしたんだけど、」
智波 「喜んでくれてよかったよ。唯我くんに手伝ってもらって、今日完成させたんだ」
陽真 「成ちゃんに手伝ってもらって……今日……?」
陽真 「あっ……」
―――― 『まぁ、昔から色々やってきたからな。良かったら教えようか?』
―――― 『ほんとに!? うわー、すごく助かるよ!』
陽真 (そっか。あのとき言ってたのはこのことだったんだ……)
陽真 「……エプロン?」
陽真 「これ、ひょっとして智波ちゃんの手作りなの?」
智波 「うん。だから、ちょっと不格好なところもあるんだ。ごめんね」
陽真 「いや、すごくよくできてるよ! すごいよ」
智波 「最近、陽真くんお料理にこってるみたいだったからがんばって手作りしたんだけど、」
智波 「喜んでくれてよかったよ。唯我くんに手伝ってもらって、今日完成させたんだ」
陽真 「成ちゃんに手伝ってもらって……今日……?」
陽真 「あっ……」
―――― 『まぁ、昔から色々やってきたからな。良かったら教えようか?』
―――― 『ほんとに!? うわー、すごく助かるよ!』
陽真 (そっか。あのとき言ってたのはこのことだったんだ……)
274:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:47:44 :x0BKGJhc
智波 「……で、話を戻すんだけどね。今日、実は唯我くんの家に行ってたの」
智波 「でも勘違いしないでね! ほんとに、やましいことは一つもないんだよ!」
成幸 「というか葉月も和樹もずっと一緒だったしな。そんなことありえないっていうか……」
智波 「……そもそも、こんなこと言うと唯我くんに悪いかもしれないけど、」
智波 「唯我くんのこと、男の子として見てなかったっていうか……」
成幸 「うんうん。俺も海原のことはただの友達としか思ってなかったから、つい家に誘ってしまってな」
智波 「だから唯我くんのお家にお邪魔することに、少しも疑問を持たなかったんだ……」
智波 「陽真くんに内緒にしてたのは、サプライズのつもりだったからなんだけど……」
智波 「でも、陽真くんからすれば心配だよね。嫌だよね。そういうこと考えられなくて、本当にごめんね」
陽真 「………………」
智波 「……陽真くん?」
陽真 「……よかった」 グスッ 「本当に、何もなくてよかった……」
成幸 「わ、わー! 小林、泣くな! すまん!! 本当に悪かった! 申し訳ない!!」
智波 「わーん! 陽真くん、本当にごめんねー!!!」
智波 「……で、話を戻すんだけどね。今日、実は唯我くんの家に行ってたの」
智波 「でも勘違いしないでね! ほんとに、やましいことは一つもないんだよ!」
成幸 「というか葉月も和樹もずっと一緒だったしな。そんなことありえないっていうか……」
智波 「……そもそも、こんなこと言うと唯我くんに悪いかもしれないけど、」
智波 「唯我くんのこと、男の子として見てなかったっていうか……」
成幸 「うんうん。俺も海原のことはただの友達としか思ってなかったから、つい家に誘ってしまってな」
智波 「だから唯我くんのお家にお邪魔することに、少しも疑問を持たなかったんだ……」
智波 「陽真くんに内緒にしてたのは、サプライズのつもりだったからなんだけど……」
智波 「でも、陽真くんからすれば心配だよね。嫌だよね。そういうこと考えられなくて、本当にごめんね」
陽真 「………………」
智波 「……陽真くん?」
陽真 「……よかった」 グスッ 「本当に、何もなくてよかった……」
成幸 「わ、わー! 小林、泣くな! すまん!! 本当に悪かった! 申し訳ない!!」
智波 「わーん! 陽真くん、本当にごめんねー!!!」
275:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:48:37 :x0BKGJhc
………………
陽真 「……急にぐずったりしてごめん」 グスッ
智波 「ううん。気にしなくていいんだよ。私たちが悪いんだから」
成幸 「本当に悪かったな。家に帰ってきた水希に散々説教されて、ようやく気づいたんだ」
陽真 「水希ちゃんが……そっか……」
智波 「………………」
ギュッ……
陽真 「ん、智波ちゃん?」
智波 「……心配にさせて、本当にごめんね」
陽真 「あ、いや……」 カァアアアア…… 「もう大丈夫だよ」
陽真 「俺の方こそ、勝手に変な勘ぐりして、疑ってごめんね、智波ちゃん」
智波 「ううん。謝らないで、陽真くん」
陽真 「智波ちゃん……」
成幸 (ん……?)
………………
陽真 「……急にぐずったりしてごめん」 グスッ
智波 「ううん。気にしなくていいんだよ。私たちが悪いんだから」
成幸 「本当に悪かったな。家に帰ってきた水希に散々説教されて、ようやく気づいたんだ」
陽真 「水希ちゃんが……そっか……」
智波 「………………」
ギュッ……
陽真 「ん、智波ちゃん?」
智波 「……心配にさせて、本当にごめんね」
陽真 「あ、いや……」 カァアアアア…… 「もう大丈夫だよ」
陽真 「俺の方こそ、勝手に変な勘ぐりして、疑ってごめんね、智波ちゃん」
智波 「ううん。謝らないで、陽真くん」
陽真 「智波ちゃん……」
成幸 (ん……?)
276:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:49:20 :x0BKGJhc
成幸 「あー……じゃあ、俺はそろそろおいとまするな」
成幸 「……えっと、その、ちなみに、俺のプレゼントの中身はミトンだから」
成幸 「俺も、最近料理に凝ってるお前のために作ったんだけど、海原とかぶらなくてよかったよ」
成幸 「ちなみに、ちゃんとワタたくさんつめて作ったから、使いやすいと思う……って」
陽真 「智波ちゃん……」 智波 「陽真くん……」
成幸 「……もう聞いちゃいないか。じゃ、またな」
ガチャッ……パタン……
成幸 「………………」
ドキドキドキドキ……
成幸 (な、なんだろう、今の雰囲気……///)
成幸 (ものっそいドキドキするぅ……)
成幸 「あー……じゃあ、俺はそろそろおいとまするな」
成幸 「……えっと、その、ちなみに、俺のプレゼントの中身はミトンだから」
成幸 「俺も、最近料理に凝ってるお前のために作ったんだけど、海原とかぶらなくてよかったよ」
成幸 「ちなみに、ちゃんとワタたくさんつめて作ったから、使いやすいと思う……って」
陽真 「智波ちゃん……」 智波 「陽真くん……」
成幸 「……もう聞いちゃいないか。じゃ、またな」
ガチャッ……パタン……
成幸 「………………」
ドキドキドキドキ……
成幸 (な、なんだろう、今の雰囲気……///)
成幸 (ものっそいドキドキするぅ……)
277:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:49:55 :x0BKGJhc
………………
智波 「………………」
ギュッ
智波 「……ねえ、陽真くん。今日もご両親は遅いのかな」
陽真 「……うん」
智波 「……あのね、もう少し一緒にいても、いい?」
陽真 「……もちろん」
ギュッ
智波 「ねぇ、陽真くん」
智波 「大好きだよ」
陽真 「……うん。俺も、大好きだよ。智波ちゃん」
…………………………
……………………
………………
………………
智波 「………………」
ギュッ
智波 「……ねえ、陽真くん。今日もご両親は遅いのかな」
陽真 「……うん」
智波 「……あのね、もう少し一緒にいても、いい?」
陽真 「……もちろん」
ギュッ
智波 「ねぇ、陽真くん」
智波 「大好きだよ」
陽真 「……うん。俺も、大好きだよ。智波ちゃん」
…………………………
……………………
………………
278:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:50:57 :x0BKGJhc
………………翌週
成幸 「うぃーす、小林」
陽真 「おはよ、成ちゃん」
陽真 「もらったミトン、早速使ってみたよ。すごく使いやすかったよ」
陽真 「ありがとね。それから、ヘンなことで疑ってごめんね」
成幸 「いやいや、常識的に考えればおかしいのは俺だから、謝るなって」
成幸 「俺の方こそごめんな。そういうの疎くてさ。水希に叱られて初めて気づいたよ」
陽真 「いや、もう大丈夫だよ。気にしないで」
陽真 「おかげで、智波ちゃんともっと仲良くなれたしね」
成幸 「……?」
成幸 (小林って元々落ち着いてて大人っぽかったけど……)
成幸 (なんか、今まで以上に、余裕があるというか……? 大人っぽいというか……)
成幸 「………………」
成幸 (……いやいや、そんな、まさか、なぁ?)
おわり
………………翌週
成幸 「うぃーす、小林」
陽真 「おはよ、成ちゃん」
陽真 「もらったミトン、早速使ってみたよ。すごく使いやすかったよ」
陽真 「ありがとね。それから、ヘンなことで疑ってごめんね」
成幸 「いやいや、常識的に考えればおかしいのは俺だから、謝るなって」
成幸 「俺の方こそごめんな。そういうの疎くてさ。水希に叱られて初めて気づいたよ」
陽真 「いや、もう大丈夫だよ。気にしないで」
陽真 「おかげで、智波ちゃんともっと仲良くなれたしね」
成幸 「……?」
成幸 (小林って元々落ち着いてて大人っぽかったけど……)
成幸 (なんか、今まで以上に、余裕があるというか……? 大人っぽいというか……)
成幸 「………………」
成幸 (……いやいや、そんな、まさか、なぁ?)
おわり
279:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:51:35 :x0BKGJhc
………………幕間1 「唯我家での一幕」
智波 「でも、私がエプロン、唯我くんがミトンを手作りって、すごい偶然だね」
成幸 「まぁなぁ。お互いかぶらなくてよかったよ」
チクチクチクチク……
葉月 「姉ちゃんは嫁候補じゃない?」
智波 「ごめんねぇ。私は陽真くんの彼女さんだからねぇ」
和樹 「そうかー。残念……」
智波 「でも大丈夫だよちびっ子たち。お兄さんはモテモテだからねぇ」
成幸 「ははは、本気にするなよー、葉月、和樹」
成幸 「兄ちゃんはモテたりしないからなー」
智波 「これがなければねぇ……」
葉月&和樹 「「ほんとにねぇ……」」 ウンウン
成幸 「な、何で初対面なのにそんなにシンパシー感じてるんだお前ら……」
おわり
………………幕間1 「唯我家での一幕」
智波 「でも、私がエプロン、唯我くんがミトンを手作りって、すごい偶然だね」
成幸 「まぁなぁ。お互いかぶらなくてよかったよ」
チクチクチクチク……
葉月 「姉ちゃんは嫁候補じゃない?」
智波 「ごめんねぇ。私は陽真くんの彼女さんだからねぇ」
和樹 「そうかー。残念……」
智波 「でも大丈夫だよちびっ子たち。お兄さんはモテモテだからねぇ」
成幸 「ははは、本気にするなよー、葉月、和樹」
成幸 「兄ちゃんはモテたりしないからなー」
智波 「これがなければねぇ……」
葉月&和樹 「「ほんとにねぇ……」」 ウンウン
成幸 「な、何で初対面なのにそんなにシンパシー感じてるんだお前ら……」
おわり
280:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/04(水) 22:52:06 :x0BKGJhc
………………幕間2 「虫さされです」
智波 「おはよー、うるか、あゆ子」
あゆ子 「おう、おはよ、智波……って……」
うるか 「おはよー、海っち……あっ……」
智波 「? どうしたの、ふたりとも。顔真っ赤にして……」
あゆ子 「えっと、とりあえず、これ……///」
智波 「へ? バンソーコー?」
うるか 「……うん。首、貼っといた方がいいかも……///」
智波 「へっ? あっ……///」
おわり
………………幕間2 「虫さされです」
智波 「おはよー、うるか、あゆ子」
あゆ子 「おう、おはよ、智波……って……」
うるか 「おはよー、海っち……あっ……」
智波 「? どうしたの、ふたりとも。顔真っ赤にして……」
あゆ子 「えっと、とりあえず、これ……///」
智波 「へ? バンソーコー?」
うるか 「……うん。首、貼っといた方がいいかも……///」
智波 「へっ? あっ……///」
おわり
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