- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 13:38:37.99:G/VVHofKP
もしデガ!
放課後部室!
がちゃ(ドア)
梓「先輩方こんにちは…。」
唯「ああ、あずにゃ~ん。」
梓「今日も練習しないんですか?」
律「休憩した後でちゃんとやるよ~。」
紬「お茶がはいったわよ~。」
唯「わ~い!ケーキ、ケーキ♪」
梓「(このままじゃダメだ…。)」
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7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 13:51:59.67:G/VVHofKP
帰り道!
梓「結局練習しなかったじゃないですか!」
律「明日になったらするよ~。」
澪「梓の言うとおりだぞ。」
唯「あずにゃん先輩怖いっす!」
梓「もう!」
紬「じゃあ、私はここで。」
梓「あ、先輩方また明日。」
唯「あずにゃんバイバ~イ♪」フリフリ
梓「(みなさん演奏は上手いのに…。)」
梓「(やっぱりこのままじゃ駄目です!軽音部は私が絶対に再建してやるです!)」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 14:02:30.24:G/VVHofKP
本屋!
梓「(『再建』て言っても何をしたら良いかさっぱり分からないや…。)」
梓「(とりあえずヒントになりそうな本ないかな…。)」
梓「すみません!」
店員「はい?」
梓「あの、腐ったこの世界を脱構築したいのですが何か良い本ありませんか?」
店員「え…、え?」
梓「あ、ごめんなさい。やる気のない部活を再建したいんです。」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 14:09:52.40:G/VVHofKP
店員「そういうことでしたら、これなんかお勧めですよ。」
ドラッカー著『マネジメント』
梓「あ、ありがとうございます!」ペラペラペラ
梓「(うわ!びっくりするくらいつまんない!)」
梓「(こんなもの借り物の牙だ!去勢された犬だ!)」
梓「やっぱロッカーですからね。もっとラディカルに行かないと!」
梓「えーと…、よし!キミに決めた!」
ハイデガー著『存在と時間』
梓「やってやるです!」
店員「…。」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 14:22:08.70:G/VVHofKP
中野家!
梓「ふむふむ…、存在論的にふむふむ…。」
梓「現存在がふむふむ…。」
梓「なるほど。現象学的に哲学史を解体していく訳か…。」
梓「うん!さっぱり分からん!」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 14:42:01.08:G/VVHofKP
学校!お昼休み!
純「梓~、お昼ごはん食べよ~。」
梓「純はお昼ご飯の存在って何なのか考えたことある?」
純「は?」
梓「そもそも『存在』ってなんなのか考えたことある?」
純「は?」
梓「それだから純はダメなんだよ。」
純「……。」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 14:45:41.25:3aNhSKhg0
純「じゃあ、『存在』ってなんなんだよ!」
梓「うっ…、」
梓「そんなの純が自分で考えないと意味ないでしょ!」
憂「梓ちゃん、純ちゃんどうしたの~?」
純「梓が、存在がどうのこうのって…。」
梓「全くこのダーザインは…。」
純「また意味不明なこと言って。『だーざいん』って何なんだよ!」
憂「まあまあ。」
梓「現存在。まあ『人間』のことだと思ってくれてもいいかな。」
純「じゃあ『人間』って言えば良いじゃん!」
梓「それは…。」
純「(要するに分からないんだな。)」
憂「梓ちゃん…。」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 15:06:38.34:G/VVHofKP
放課後!部室!
ガチャ(扉)
梓「先輩方、お疲れ様です。」
唯「あ、あずにゃ~ん♪」抱き
梓「離してください!」
律「お、梓!」ぐでー
澪「今ちょうど学園祭のこと話してたんだ。ちょうどよかった。」
梓「学園祭?」
律「そろそろ本格的に動かないとな。」
梓「全然『本格的』に動いてるようには見えませんけど…。」
紬「曲順とか、衣装とか考えてたのよ~。」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 15:30:40.71:G/VVHofKP
梓「『放課後ティータイムらしさ』を追究しましょう!」
唯「おお!あずにゃん先輩!賛成っす!」
澪「私たちらしい音楽ってなんなんだろうな…。」
梓「それを追究するにはまず放課後ティータイムを存在論的に考えなきゃ行けません!」
律「は?」
梓「そもそも『存在』とはなんなのかを追求しなくては行けません!」
律「(なんだこいつ…。)」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 15:38:45.11:G/VVHofKP
澪「じゃあ放課後ティータイムの存在ってなんなんだ?」
梓「そ、そんなのみなさんで考えないと意味がありません!!」
紬「梓ちゃん…。」
梓「そもそも『存在』と『存在者』は別物です!」
唯「どう違うの?」
梓「うっ…。」
律「(要するに分からないいんだな。)」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 15:50:52.64:G/VVHofKP
帰り道!
澪「また明日、ちゃんと話した方が良いな。」
律「そうだな。じゃあ私たちはここで。」
唯「律っちゃん澪ちゃんバイバ~イ♪」
紬「また明日~。」
梓「先輩方さようなら。」
………
唯「そうそう、あずにゃん、憂からこれ。」すっ
梓「なんですか?」
梓「うっ、ハイデガーの解説書!(分かってないことがバレてる?)」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 16:06:04.43:G/VVHofKP
中野家!
梓「ふむふむ…、」
梓「『ある』っていうこと自体が『存在』で、『実際に存在しているもの自体』が『存在者』ってことかな。」
―「現存在が存在を了解するときにのみ、存在は与えられる。」
梓「私たちが『ある』っていうことに関心を向けたときにだけ、『ある』っていうことが成立するっていうことかな…。」
―「存在は存在者ではない。」
梓「確かに『ある』っていうこと自体と、『実際に存在しているもの自体』は違うものだもんな…。」
梓「少し分かったような、分からないような…。」
梓母「梓ー、ご飯よ~!」
梓「ダンケ シェーン!!」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 16:27:41.80:G/VVHofKP
翌日!お昼休み!
純「んで、お昼ご飯の『存在』ってなんだったの?」
梓「ごめんね、純。実は今ハイデガーっていう人の本を読んでて。」
純「どうせそんなことだろうと思ったよ。」
憂「梓ちゃん、分かった?」
梓「ありがとう、憂。ほんの少しだけ分かった。」
純「んで?んで?」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 16:43:24.84:G/VVHofKP
梓「まずハイデガーはあるっていうこと自体を示す『存在』と『お昼ご飯』のように実際に存在しているものを示す『存在者』を分けてるみたい。」
純「んで?」
梓「私たちが『ある』っていうことに関心を向けたときに『ある』っていうことが成り立つみたい。」
純「じゃあ私たちが認識しなかったらお昼ご飯は『存在しない』ってこと?」
梓「うーん…。」
憂「私たちが認識していない『もの自体』は扱えないっていうのが現象学の考え方みたいだよ。」
純「あー。」
梓「誰にも知覚されてないものが『客観的に』あるかは確かめようがないじゃん?」
憂「『私たちの前にお昼ご飯がある』っていう現象なら扱えるでしょ?」
純「なるほど。なんとなく分かった。」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 17:05:20.04:G/VVHofKP
純「で、なんで人間のことを『現存在』とか『ダーザイン』とか難しい言葉を使って言ったの?」
梓「ごめん…。」
純「いや、そうじゃなくて、そのハイデガーっていう人がさ。」
梓「ああ。私たちが了解して初めて『ある』っていうことが成立するわけじゃん?」
純「うん。」
梓「だから『人間』こそが『存在』を成立させる『現場』ってことになる。」
純「あ、なるほど!」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 17:29:58.93:G/VVHofKP
―「存在了解が現存在に先立つ。」
純「どういうこと?」
梓「『お昼ご飯』とかいろいろなものを『存在者』つまり存在しているものと認める中で、
私たち自身も存在者の一つとして、つまり人間なんだっていう自覚が生まれてくるっていうことだと思う。」
純「なるほど。そう思うとなんか『お昼ご飯』がありがたく思えてくるね。」
憂「うん♪」ニコ
梓「じゃ、食べよ!」
梓憂純「いただきまーす♪」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 18:14:07.38:G/VVHofKP
放課後!部室!
唯「私たちの音楽性ってなんだろうね?」
律「うーん…。」
梓「ちょっと待ってください、私たちは、いや、ありとあらゆるものは、『世界』という文脈から切り離されては存在しません。」
律「ほえ?」
梓「例えばこのケーキは食べられることによって『美味しい』とか『甘い』という性質が与えられるのであって、
ケーキ自体が世界から切り離されてその性質を持っているわけではありません。」
澪「お、おう…。」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 18:28:35.67:G/VVHofKP
梓「世界-内-存在なんです!」
律「うっ!(どうした、急に。)」
梓「私たちだって同じです。練習したり、発表したりできる場があるから『バンド』として成立するわけですし、
聴いてくれる人がいるからこそ『音楽性』が成立するんだと思うんです!」
唯「ああ、なるほど!」
梓「観客-内-バンドだと思うんです!」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 19:14:16.38:G/VVHofKP
紬「確かにそれは一理あるわ。」
澪「うん!」
律「学園祭も三回目だしな。そういった意味で来てくれる人たちに楽しんでもらいたいな。」
紬「じゃあ『ご飯はおかず』でお客さんとの掛け合いをやってみるとか!」
梓「良いですね!」
………
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 00:12:12.11:9rUu1iOOP
律「っていうか梓はなんでそんなに気合い入ってるんだよ。」
梓「それは…、先輩方にとっては最後の学園祭になってしまいますし、
私も先輩方とライブする最後の機会になってしまいますから…。」
紬「そういえばそうね…。」
澪「そうだよな…。」
澪「梓!私もがんばるよ!」
唯「よく分からないけど私もがんばるよ!」フンスッ
律「(おいおい…、大丈夫かよ…。)」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 00:28:31.08:9rUu1iOOP
翌朝!
チュンチュンチュン
唯「おばあちゃんおはよー♪」
とみ「あら、唯ちゃん。朝早いのね。」
唯「うん。なんかがんばろうと思って!」フンス
とみ「偉いわね。ジョギングするの?」
唯「うん。早起きすると1日が長いから。1日、1日を大切に過ごしたいと思ったんだ♪」
とみ「そうよね。頑張ってね。」
唯「ありがとう。バイバーイ♪」
とみ「ばいばい。」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 00:36:38.53:9rUu1iOOP
学校!お昼休み!
憂「お姉ちゃんがんばってるんだよ~。」
純「へぇ~、あの唯先輩が朝からジョギングね~。梓の気持ちが伝わったんじゃない?」
梓「そうかなぁ~。」
憂「きっとそうだよ!」
梓「なんか結果オーライっていう感じもしちゃうけど…。」
純「で、練習も真面目にやってる感じなの?」
梓「いや、そっちは相変わらず。」
純「あはは。その方が軽音部らしいよ。」
梓「もう!人が真剣になってるのに…。」
憂「梓ちゃん…。」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 00:46:43.42:9rUu1iOOP
放課後!部室!
ガチャ(ドア)
律「たのもーーーー!!」
澪「あ、律。」
律「澪しゃん……。」
澪「どうした?」
律「あの…、どして裸なにょ?」
澪「はぁ?」
律「はぁ?」
澪「じゃあ逆に聞くがさ、なんで律は『服』なんか着てるんだよ?」
律「え?」
澪「え?」
律「いや、それは…。そりゃ服は着ないと…。」
澪「答えられないんじゃないか!」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 01:38:53.41:9rUu1iOOP
ガチャ(ドア)
唯「やっほー♪」
澪「あ、唯。」
唯「律っちゃん、澪ちゃん…。なんで服着てないの?」
律「じゃあ逆に聞くが、どうして唯は服を着てるんだ?」
唯「律っちゃん…。なんか泣いてない?」
律「泣いとらんわい!さあ、答えろよ!」
唯「なんでって…。恥ずかしいじゃん…。」
澪「常識にとらわれてるんじゃないか!?」
唯「え!?」
澪「『服を着てなきゃ恥ずかしい』っていう世間が与えた常識にとらわれてるんじゃないか!?」
律「ロッカーなら、自分の価値観は自分で見出すべし!!」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 01:52:08.94:9rUu1iOOP
ガチャ(ドア)
梓「先輩方、こんにち…、は…。」
紬「私みんな全裸で練習するのが夢だったの~。」
梓「(どうしてこうなった!?)」
唯「あずにゃ~ん♪えへへへ~。」
澪「いやあ、梓を見習おうと思ってな。」
梓「どう見習ったらこうなるんです!?」
律「よ~し!梓もさっさと脱いで練習しようぜ!」
梓「どうして脱がなきゃいけないんですか!」
唯澪律紬「じゃあ、どうして服を着なきゃいけないんですか!」
梓「うっ…。」
澪「まさか梓まで『服は着なきゃいけない』っていう既成道徳に縛られて満足するのか。」
唯「見損なったよ~。」
梓「わ、分かりました…。」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 01:54:54.07:tNQGTj9hO
ジャジャ!ジャジャ!ジャーン♪
紬「久しぶりにたっぷり練習したわ~。」
唯「うん!やっぱりみんなで合わせるのって良いね!」
梓「全裸ですけどね!」
律「きょうはばっちり合ってたな!」
梓「全裸ですけどね!」
澪「よし!そろそろ下校時刻だし帰るか!」
律「みおしゃん…。」
澪「ん?どうした?」
律「あの…、そのまま帰るの?」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 02:21:30.74:9rUu1iOOP
澪「何だ律、帰りたくないのか?」
律「いや、その…、全裸で外出るのはちょっと…。」
澪「なんか問題でもあるのか?」
律「いや、普通に警察に捕まるし。」
澪「律もロッカーだろ!国家なんて借り物の権力と法律で私たちを縛る矮小な装置にすぎないんだよ!!」
律「」ビクッ
梓「でもさすがに今澪先輩が捕まってしまうのは困りますし…。」
澪「梓が言うなら仕方ないな。」
律「素直だな…。」
澪「言っとくが別に権力という暴力に屈したわけではないからな!」
唯「う、うん。分かってるよ!」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 13:35:13.60:9rUu1iOOP
中野家!
梓「先輩方が変わってくれたのは良いんだけど何かが違うんだよな~。」
梓「っていうかなんで『全裸』なんだろう…。」ペラペラぺラ
―「<存在了解>は、現在・過去・未来という時間の場において可能となる。」
梓「ん?どういうことだろう…。『時間』があるから存在を意識するっていうことだよね…。」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 13:50:57.58:9rUu1iOOP
梓「現存在、つまり人間は動物と違って過去や未来を意識する…、」
梓「現在だけの『生物学的環境』に住んでるだけじゃなくて、記憶や予期も含めた『世界』に開かれてるってことかな…。」
梓「『観客―内―バンド』だとお客さんや、発表する場っていう『今』しかないから、それは『環境』でしかないのかも…。」ぺらぺら
梓「よくわからないけど、私たちの『存在』を意識するためには『時間』という概念がキーになりそうだな…。」
梓母「梓ー、ごはんよー!」
梓「イッヒ リーベ!!」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 14:00:47.54:9rUu1iOOP
翌日!お昼休み!
純「梓ー、化学のレポート出した?」
梓「出したよ。純は?」
純「まだー。なかなかはかどらなくてさー。」
憂「明後日までだよ?」
梓「だらしないなぁー。」
純「別にサボってるわけじゃないもん。」プゥ
純「宿題の『期限』なんてなくなれば良いのになぁー。」
梓「『期限』がなくなったらどうせやらないでしょ。」
憂「『期限』がなかったら宿題の『存在』なんて忘れちゃうんじゃない?」
純「もう!」プゥ
梓憂純「あははは。」
梓「(あ、そっか!)」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 14:13:16.22:9rUu1iOOP
放課後!部室!
ガチャ(ドア)
梓「先輩方、お疲れ様です。」
紬「梓ちゃんお疲れ様。」
梓「(よかった。今日は全裸じゃない。)」
律「梓ー、まぁた澪が変なこと言いだすんだよ。なんとか言ってやってくれよ。」
澪「変なことじゃないだろ。」
梓「どうしたんです?」
澪「歌詞を全部書き換える!!」
唯「お菓子を!?」
律「唯はちょっと黙ってて。」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 14:29:57.88:9rUu1iOOP
梓「なんで書き換えなきゃいけないんですか?」
唯「良い歌詞なのに。」
澪「もうふわふわしてちゃいけないんだよっ!!現実逃避してる場合じゃないんだ!!」
梓「(えぇ~?)」
澪「私たちは現実というこの大地に生きなきゃいけないんだ!」
梓「今までの歌詞全否定じゃないですか…。(どうしてこうなった…。)」
紬「タイトルはどうするの?」
澪「『超人時間(たいむ)』!」
律「は…?」
澪「『超人時間(たいむ)』!!」
澪「あぁ、神様は死んだ~♪ふたりだ~けの、超人タイムくだ~さい♪」
唯律紬梓「……。」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 14:39:55.74:9rUu1iOOP
律「まあいいや、練習するぞ!」
紬「うん!」
梓「先輩方、ちょっと待ってください。一つ提案があるんです。」
律「ん?提案?」
梓「はい。」
澪「なんだ?」
梓「学園祭終了後、放課後ティータイムはきっぱり解散しましょう!!」
唯澪律紬「!?」
唯「あ、あずにゃん、どうして!?」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 15:27:26.50:9rUu1iOOP
律「な、なんで解散しなきゃいけないんだよ!」
梓「先輩方にとっては、今度が最後の学園祭ライブです。」
澪「うん。」
梓「私はもう先輩方以外とはバンドを組みたいと思っていません!」
唯「あ、あずにゃん…。」
律「でも大学行ったらまたみんなでバンドできるじゃん?」
梓「『終わり』を先延ばし、先延ばしにするのはよくないと思うんです!」
澪「確かに梓の言う通りかもな…。大学行って組めるかも分からないし、組めたとしても永遠に続けれるわけじゃない。」
唯「でも解散なんていやだよ、あずにゃん…。」
梓「私だっていやです!でも、だからこそ、皆さんといっしょに演奏できる『今』を大切にできるんだと思うんです!」
紬「私も梓ちゃんに賛成!」
律「『今』を輝かせるための解散ってことか!」
梓「はい!」
唯「分かったよ!あずにゃん!」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 16:00:27.96:9rUu1iOOP
中野家!
梓「これで、よかったんだよね…。」
梓「『時間』を意識することによって、人は初めて自分の存在を意識するんだから…。」
―「『時間化』には<本来性>と<非本来性>とがある。」
梓「どういうこと?『時間』の意識の仕方にも種類があるってこと?」
梓「意識の仕方によって『存在』の浮かび上がり方も違ってくるのかな…。」
梓「なんだろう…。道徳や宗教による規定のことを言ってるわけではないみたいだし…。」
梓母「梓ー、ごはんよー!」
梓「ハイルっ!!」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 16:43:15.08:9rUu1iOOP
翌日!お昼休み!
梓「純、宿題は終わったの?」
純「うん。なんとか間に合いそう。」
憂「ねえねえ、梓ちゃん。放課後ティータイム解散するの?」
純「え?まじ!?」
梓「うん。学園祭終わったらね。」
梓「やっぱ唯先輩ショック受けてた?」
憂「うん…。でも『学園祭まで一日一日大切にする!』って言ってなんか輝いてたよ。」ニコ
純「へぇ~。」
梓「よかった。でもなんか勝手なこと言っちゃったな~。」
憂「解散は残念だけど、お姉ちゃん練習もがんばってたしよかったんじゃないかな?」
梓「そうだよね!」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 16:53:15.03:9rUu1iOOP
放課後!
梓「(先輩たち、一生懸命練習してるかな…。)」
ガチャ(ドア)
律「お、梓!」
紬「梓ちゃん、お茶はいったわよ~。」
梓「(うっ!いつもと変わってない…。)」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 16:55:26.60:9rUu1iOOP
梓「先輩方、練習しないんですか…?」
唯「『私たちらしさ』ってなんなのか、考えてみたんだよ。」
澪「こうやって毎日お茶してる時間も、私たちにとって大切な時間なんだって思ったんだよ。」
梓「はあ、確かに…。」
紬「今日はモンブランなの~。」
梓「(なんだかほっとする。確かにこれも、『放課後ティータイムらしさ』なのかも。)」
律「梓、なんか嬉しそうだな!」
梓「え?あ、はい!」ニコ
律「三時半からはみっちり練習するからな!」
梓「はい!」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 17:58:03.28:9rUu1iOOP
中野家!
梓「今日はなんだか充実してたなぁ。」ペラペラ
-「<本来性>とは、『死』のような未来における不可避な『終わり』を意識して、過去をとらえ直し、現在を位置づけるような時間化である。」
梓「重いな…。じゃあ『死』のような終わりから目を背けて『今が楽しければいい』っていう感じでとらえてしまうことが『非本来性』っていうことになるのかな…。」
梓「確かに未来から目を背けてたら、過去をとらえなおそうとは思わないよね…。」
梓「『今』しか見えてなかったら動物といっしょだし、『自分の存在』なんて意識しないもんね…。」
梓母「梓ー、ご飯よー!」
梓「はーい。今行く~。」
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 18:31:04.73:9rUu1iOOP
翌朝!
チュンチュンチュン
唯「今日も朝日が気持ちいいなぁ~。」
唯「でもこの太陽が沈んだら『今日』も終わっちゃうんだね…。」
唯「よし!今日も素敵な1日にしよう!」フンスッ!
とみ「あ~ら、唯ちゃん。」
唯「あ、おばあちゃん♪」
とみ「じょぎんぐ、続いてるのね。偉いわぁ~。」
唯「ありがとう。えへへ~。」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 21:04:08.20:9rUu1iOOP
放課後!部室!
梓「」カキカキカキ
-「ライブ(解散)まであと3日!!by軽音部」(ホワイトボード)
律「おお、なんかリアルな感じだな。」
紬「いよいよって感じがするわ~。」
唯「1日もムダには過ごせないね!」
梓「時間がないところ、恐縮なのですが、最後の提案があるんです。」
澪「ん?なんだ?」
梓「解散するにあたって軽音部の二年半の軌跡をスライドにまとめたいと思うんです!」
律「お!いいな、それ!」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 21:18:12.79:9rUu1iOOP
梓「以前、インストやりたいっていう話がありましたよね?」
梓「私たちの演奏をバックに二年半の軌跡を綴ったスライドを放映したらいいと思うんです!」
唯「いいね!いいね!」
律「曲は何にする?」
紬「私『ふでぺん』がいいなあ。」
梓「私も『ふでぺん』に賛成です!」
唯律「うん!」
澪「『ふでぺん』なんだけど、曲名、『エクリチュールと差異』に変えたいんだけど。」
律「勝手にしろ…。」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 21:32:20.67:9rUu1iOOP
紬「スライドはどうする?」
梓「澪先輩かLOMOで撮った写真を中心にまとめたらいいんじゃないかと思います。」
唯「うん、いいね!」
澪「っていうか時間足りなくないか?」
律「それならだいじょぶだ。私も最後だから何かしなきゃって思って、和とさわちゃんにお願いしてあるから。」
ガチャ(ドア)
唯「和ちゃん!」
律「今ちょうど学園祭ライブの時間の話してたんだ。」
和「そうなんだ。」
梓「いいんですか?」
和「今や放課後ティータイムは桜高全生徒に愛されるバンドだから、誰もダメとは言わないわよ。」
唯「和ちゃんありがと~!」抱き
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 22:01:51.27:9rUu1iOOP
和「それじゃあ、私生徒会行ってくるから。」
梓「ありがとうございます。」
和「なにか協力できることがあったら言ってね。」
澪「いつもありがとうな。」
律「よし、じゃあさっそく準備に取り掛かるか!」
梓「はい!」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 22:19:20.32:9rUu1iOOP
学園祭ライブ当日!
律「いよいよだな!」
梓「はい!もう悔いはありません!」
紬「変更点は曲順だけね。」
澪「やっぱり最後はU&Iが良いだろ。」
唯「なんか緊張してきたよ…。」
律「はじめてライブした時は全然緊張しなかったくせに。」
唯澪律紬梓「あはははは。」
― 和「それではお待ちかね、桜高目玉ユニットの放課後ティータイムによる演奏です!」
観客「わーー!!」
開幕!
律「ワン、ツー、スリー!」
ふでペン~ボールペン♪
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 22:51:49.52:9rUu1iOOP
澪「ふでペンfufu♪ふるえるfufu♪はじめてキミへのグリーティングカード♪」
唯「(入部当初の写真だ!)」
紬「(みんなでバイトしてギター買ったりしたわ~。)」
律「(初めて合宿行った時の写真だ)」
澪「情熱をにぎりしめ 振り向かせなきゃ♪」
タタタタン♪
澪「愛をこめてスラスラとね♪さあ書きだそう♪受け取ったキミに幸せがつながるように♪」
………
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 23:05:33.30:9rUu1iOOP
唯「改めまして、放課後ティータイムです。みんなのおかげでこうやってライブをすることができます。」
観客「澪もなんか言って~!」
澪「あ、ありがとう…。」
観客「きゃー!!」
唯「放課後ティータイムは、本日をもって解散します!!」
観客「えええ!?」
唯「思えば、素敵な素敵な3年間でした!」
観客「放課後ティータイムー!!」
唯「それでは次が最後の曲です!もっと演奏していたいんだけど、時間が来ちゃいました。」
………
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 23:29:17.68:9rUu1iOOP
唯「それでは最後の曲、『U&ダーザイン(現存在)』!」
U&I(バラードリミックス)♪
唯「キミがいないと何にもできないよ~♪キミのご飯が食べたいよ~♪」
唯「(あずにゃんが入部した時の写真だ!)」
唯「(晴れの日にも雨の日も♪キミはそばにいてくれた♪)」
紬「(本当に…、楽しかったわ…。)」
唯「想いよ~♪届け~♪」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 23:45:13.73:9rUu1iOOP
ライブ後!部室!
唯「大成功…、だよね…。」
澪「なんか、あっという間だったな。」
紬「きっと、死ぬときもおんなじこと思うんだわ…。」
律「お、重いぞ、ムギ!」
紬「でも今回のライブみたいに、一生懸命生きていけば悔いなんて残らないんじゃないかと思うの。」
唯「だって!すっごく楽しかったもんね!」
梓「はい!」
澪「今までで、最高のライブだったな!」
紬「うん!」
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 23:50:22.25:9rUu1iOOP
律「思い出してみると、最高の高校生活だったな。」
澪「うん。これからも、いろんなことがあるんだろうな。」
唯「つらいことも楽しいこともね。」
律「受験だってあるしな。」
紬「でも私たち、一生懸命生きていける!」
唯澪律梓「うん!」
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 23:52:38.02:9rUu1iOOP
律「本当に、これでおしまいなんだな…。」
澪「わ、私は泣かないからな!」グスッ
紬「私も大丈夫!」
唯「ふたりとも泣いてるじゃ~ん!」グスッ
梓「唯先輩が一番泣いてます!」
律「そういう梓だって。」
唯澪律紬梓「あはははは。」
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 23:56:38.01:9rUu1iOOP
タン、タン、タン(階段)
和「唯たち、いい顔してましたね。」
さわ子「みんな、輝いてたわ。」
ガチャ(ドア)
さわ子「みんなーー!!」
唯澪律紬梓「」すー、すー、
時計「」カチ カチ カチ カチ…
和「幸せそうな顔。」
おしまい。
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 17:53:30.15:EKB2s/vO0
帰り道!
梓「結局練習しなかったじゃないですか!」
律「明日になったらするよ~。」
澪「梓の言うとおりだぞ。」
唯「あずにゃん先輩怖いっす!」
梓「もう!」
紬「じゃあ、私はここで。」
梓「あ、先輩方また明日。」
唯「あずにゃんバイバ~イ♪」フリフリ
梓「(みなさん演奏は上手いのに…。)」
梓「(やっぱりこのままじゃ駄目です!軽音部は私が絶対に再建してやるです!)」
本屋!
梓「(『再建』て言っても何をしたら良いかさっぱり分からないや…。)」
梓「(とりあえずヒントになりそうな本ないかな…。)」
梓「すみません!」
店員「はい?」
梓「あの、腐ったこの世界を脱構築したいのですが何か良い本ありませんか?」
店員「え…、え?」
梓「あ、ごめんなさい。やる気のない部活を再建したいんです。」
店員「そういうことでしたら、これなんかお勧めですよ。」
ドラッカー著『マネジメント』
梓「あ、ありがとうございます!」ペラペラペラ
梓「(うわ!びっくりするくらいつまんない!)」
梓「(こんなもの借り物の牙だ!去勢された犬だ!)」
梓「やっぱロッカーですからね。もっとラディカルに行かないと!」
梓「えーと…、よし!キミに決めた!」
ハイデガー著『存在と時間』
梓「やってやるです!」
店員「…。」
中野家!
梓「ふむふむ…、存在論的にふむふむ…。」
梓「現存在がふむふむ…。」
梓「なるほど。現象学的に哲学史を解体していく訳か…。」
梓「うん!さっぱり分からん!」
学校!お昼休み!
純「梓~、お昼ごはん食べよ~。」
梓「純はお昼ご飯の存在って何なのか考えたことある?」
純「は?」
梓「そもそも『存在』ってなんなのか考えたことある?」
純「は?」
梓「それだから純はダメなんだよ。」
純「……。」
ノーぺろぺろ
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 14:52:57.53:G/VVHofKP純「じゃあ、『存在』ってなんなんだよ!」
梓「うっ…、」
梓「そんなの純が自分で考えないと意味ないでしょ!」
憂「梓ちゃん、純ちゃんどうしたの~?」
純「梓が、存在がどうのこうのって…。」
梓「全くこのダーザインは…。」
純「また意味不明なこと言って。『だーざいん』って何なんだよ!」
憂「まあまあ。」
梓「現存在。まあ『人間』のことだと思ってくれてもいいかな。」
純「じゃあ『人間』って言えば良いじゃん!」
梓「それは…。」
純「(要するに分からないんだな。)」
憂「梓ちゃん…。」
放課後!部室!
ガチャ(扉)
梓「先輩方、お疲れ様です。」
唯「あ、あずにゃ~ん♪」抱き
梓「離してください!」
律「お、梓!」ぐでー
澪「今ちょうど学園祭のこと話してたんだ。ちょうどよかった。」
梓「学園祭?」
律「そろそろ本格的に動かないとな。」
梓「全然『本格的』に動いてるようには見えませんけど…。」
紬「曲順とか、衣装とか考えてたのよ~。」
梓「『放課後ティータイムらしさ』を追究しましょう!」
唯「おお!あずにゃん先輩!賛成っす!」
澪「私たちらしい音楽ってなんなんだろうな…。」
梓「それを追究するにはまず放課後ティータイムを存在論的に考えなきゃ行けません!」
律「は?」
梓「そもそも『存在』とはなんなのかを追求しなくては行けません!」
律「(なんだこいつ…。)」
澪「じゃあ放課後ティータイムの存在ってなんなんだ?」
梓「そ、そんなのみなさんで考えないと意味がありません!!」
紬「梓ちゃん…。」
梓「そもそも『存在』と『存在者』は別物です!」
唯「どう違うの?」
梓「うっ…。」
律「(要するに分からないいんだな。)」
帰り道!
澪「また明日、ちゃんと話した方が良いな。」
律「そうだな。じゃあ私たちはここで。」
唯「律っちゃん澪ちゃんバイバ~イ♪」
紬「また明日~。」
梓「先輩方さようなら。」
………
唯「そうそう、あずにゃん、憂からこれ。」すっ
梓「なんですか?」
梓「うっ、ハイデガーの解説書!(分かってないことがバレてる?)」
中野家!
梓「ふむふむ…、」
梓「『ある』っていうこと自体が『存在』で、『実際に存在しているもの自体』が『存在者』ってことかな。」
―「現存在が存在を了解するときにのみ、存在は与えられる。」
梓「私たちが『ある』っていうことに関心を向けたときにだけ、『ある』っていうことが成立するっていうことかな…。」
―「存在は存在者ではない。」
梓「確かに『ある』っていうこと自体と、『実際に存在しているもの自体』は違うものだもんな…。」
梓「少し分かったような、分からないような…。」
梓母「梓ー、ご飯よ~!」
梓「ダンケ シェーン!!」
翌日!お昼休み!
純「んで、お昼ご飯の『存在』ってなんだったの?」
梓「ごめんね、純。実は今ハイデガーっていう人の本を読んでて。」
純「どうせそんなことだろうと思ったよ。」
憂「梓ちゃん、分かった?」
梓「ありがとう、憂。ほんの少しだけ分かった。」
純「んで?んで?」
梓「まずハイデガーはあるっていうこと自体を示す『存在』と『お昼ご飯』のように実際に存在しているものを示す『存在者』を分けてるみたい。」
純「んで?」
梓「私たちが『ある』っていうことに関心を向けたときに『ある』っていうことが成り立つみたい。」
純「じゃあ私たちが認識しなかったらお昼ご飯は『存在しない』ってこと?」
梓「うーん…。」
憂「私たちが認識していない『もの自体』は扱えないっていうのが現象学の考え方みたいだよ。」
純「あー。」
梓「誰にも知覚されてないものが『客観的に』あるかは確かめようがないじゃん?」
憂「『私たちの前にお昼ご飯がある』っていう現象なら扱えるでしょ?」
純「なるほど。なんとなく分かった。」
純「で、なんで人間のことを『現存在』とか『ダーザイン』とか難しい言葉を使って言ったの?」
梓「ごめん…。」
純「いや、そうじゃなくて、そのハイデガーっていう人がさ。」
梓「ああ。私たちが了解して初めて『ある』っていうことが成立するわけじゃん?」
純「うん。」
梓「だから『人間』こそが『存在』を成立させる『現場』ってことになる。」
純「あ、なるほど!」
―「存在了解が現存在に先立つ。」
純「どういうこと?」
梓「『お昼ご飯』とかいろいろなものを『存在者』つまり存在しているものと認める中で、
私たち自身も存在者の一つとして、つまり人間なんだっていう自覚が生まれてくるっていうことだと思う。」
純「なるほど。そう思うとなんか『お昼ご飯』がありがたく思えてくるね。」
憂「うん♪」ニコ
梓「じゃ、食べよ!」
梓憂純「いただきまーす♪」
放課後!部室!
唯「私たちの音楽性ってなんだろうね?」
律「うーん…。」
梓「ちょっと待ってください、私たちは、いや、ありとあらゆるものは、『世界』という文脈から切り離されては存在しません。」
律「ほえ?」
梓「例えばこのケーキは食べられることによって『美味しい』とか『甘い』という性質が与えられるのであって、
ケーキ自体が世界から切り離されてその性質を持っているわけではありません。」
澪「お、おう…。」
梓「世界-内-存在なんです!」
律「うっ!(どうした、急に。)」
梓「私たちだって同じです。練習したり、発表したりできる場があるから『バンド』として成立するわけですし、
聴いてくれる人がいるからこそ『音楽性』が成立するんだと思うんです!」
唯「ああ、なるほど!」
梓「観客-内-バンドだと思うんです!」
紬「確かにそれは一理あるわ。」
澪「うん!」
律「学園祭も三回目だしな。そういった意味で来てくれる人たちに楽しんでもらいたいな。」
紬「じゃあ『ご飯はおかず』でお客さんとの掛け合いをやってみるとか!」
梓「良いですね!」
………
律「っていうか梓はなんでそんなに気合い入ってるんだよ。」
梓「それは…、先輩方にとっては最後の学園祭になってしまいますし、
私も先輩方とライブする最後の機会になってしまいますから…。」
紬「そういえばそうね…。」
澪「そうだよな…。」
澪「梓!私もがんばるよ!」
唯「よく分からないけど私もがんばるよ!」フンスッ
律「(おいおい…、大丈夫かよ…。)」
翌朝!
チュンチュンチュン
唯「おばあちゃんおはよー♪」
とみ「あら、唯ちゃん。朝早いのね。」
唯「うん。なんかがんばろうと思って!」フンス
とみ「偉いわね。ジョギングするの?」
唯「うん。早起きすると1日が長いから。1日、1日を大切に過ごしたいと思ったんだ♪」
とみ「そうよね。頑張ってね。」
唯「ありがとう。バイバーイ♪」
とみ「ばいばい。」
学校!お昼休み!
憂「お姉ちゃんがんばってるんだよ~。」
純「へぇ~、あの唯先輩が朝からジョギングね~。梓の気持ちが伝わったんじゃない?」
梓「そうかなぁ~。」
憂「きっとそうだよ!」
梓「なんか結果オーライっていう感じもしちゃうけど…。」
純「で、練習も真面目にやってる感じなの?」
梓「いや、そっちは相変わらず。」
純「あはは。その方が軽音部らしいよ。」
梓「もう!人が真剣になってるのに…。」
憂「梓ちゃん…。」
放課後!部室!
ガチャ(ドア)
律「たのもーーーー!!」
澪「あ、律。」
律「澪しゃん……。」
澪「どうした?」
律「あの…、どして裸なにょ?」
澪「はぁ?」
律「はぁ?」
澪「じゃあ逆に聞くがさ、なんで律は『服』なんか着てるんだよ?」
律「え?」
澪「え?」
律「いや、それは…。そりゃ服は着ないと…。」
澪「答えられないんじゃないか!」
ガチャ(ドア)
唯「やっほー♪」
澪「あ、唯。」
唯「律っちゃん、澪ちゃん…。なんで服着てないの?」
律「じゃあ逆に聞くが、どうして唯は服を着てるんだ?」
唯「律っちゃん…。なんか泣いてない?」
律「泣いとらんわい!さあ、答えろよ!」
唯「なんでって…。恥ずかしいじゃん…。」
澪「常識にとらわれてるんじゃないか!?」
唯「え!?」
澪「『服を着てなきゃ恥ずかしい』っていう世間が与えた常識にとらわれてるんじゃないか!?」
律「ロッカーなら、自分の価値観は自分で見出すべし!!」
ガチャ(ドア)
梓「先輩方、こんにち…、は…。」
紬「私みんな全裸で練習するのが夢だったの~。」
梓「(どうしてこうなった!?)」
唯「あずにゃ~ん♪えへへへ~。」
澪「いやあ、梓を見習おうと思ってな。」
梓「どう見習ったらこうなるんです!?」
律「よ~し!梓もさっさと脱いで練習しようぜ!」
梓「どうして脱がなきゃいけないんですか!」
唯澪律紬「じゃあ、どうして服を着なきゃいけないんですか!」
梓「うっ…。」
澪「まさか梓まで『服は着なきゃいけない』っていう既成道徳に縛られて満足するのか。」
唯「見損なったよ~。」
梓「わ、分かりました…。」
どうしてこうなったwww
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 02:16:04.31:9rUu1iOOPジャジャ!ジャジャ!ジャーン♪
紬「久しぶりにたっぷり練習したわ~。」
唯「うん!やっぱりみんなで合わせるのって良いね!」
梓「全裸ですけどね!」
律「きょうはばっちり合ってたな!」
梓「全裸ですけどね!」
澪「よし!そろそろ下校時刻だし帰るか!」
律「みおしゃん…。」
澪「ん?どうした?」
律「あの…、そのまま帰るの?」
澪「何だ律、帰りたくないのか?」
律「いや、その…、全裸で外出るのはちょっと…。」
澪「なんか問題でもあるのか?」
律「いや、普通に警察に捕まるし。」
澪「律もロッカーだろ!国家なんて借り物の権力と法律で私たちを縛る矮小な装置にすぎないんだよ!!」
律「」ビクッ
梓「でもさすがに今澪先輩が捕まってしまうのは困りますし…。」
澪「梓が言うなら仕方ないな。」
律「素直だな…。」
澪「言っとくが別に権力という暴力に屈したわけではないからな!」
唯「う、うん。分かってるよ!」
中野家!
梓「先輩方が変わってくれたのは良いんだけど何かが違うんだよな~。」
梓「っていうかなんで『全裸』なんだろう…。」ペラペラぺラ
―「<存在了解>は、現在・過去・未来という時間の場において可能となる。」
梓「ん?どういうことだろう…。『時間』があるから存在を意識するっていうことだよね…。」
梓「現存在、つまり人間は動物と違って過去や未来を意識する…、」
梓「現在だけの『生物学的環境』に住んでるだけじゃなくて、記憶や予期も含めた『世界』に開かれてるってことかな…。」
梓「『観客―内―バンド』だとお客さんや、発表する場っていう『今』しかないから、それは『環境』でしかないのかも…。」ぺらぺら
梓「よくわからないけど、私たちの『存在』を意識するためには『時間』という概念がキーになりそうだな…。」
梓母「梓ー、ごはんよー!」
梓「イッヒ リーベ!!」
翌日!お昼休み!
純「梓ー、化学のレポート出した?」
梓「出したよ。純は?」
純「まだー。なかなかはかどらなくてさー。」
憂「明後日までだよ?」
梓「だらしないなぁー。」
純「別にサボってるわけじゃないもん。」プゥ
純「宿題の『期限』なんてなくなれば良いのになぁー。」
梓「『期限』がなくなったらどうせやらないでしょ。」
憂「『期限』がなかったら宿題の『存在』なんて忘れちゃうんじゃない?」
純「もう!」プゥ
梓憂純「あははは。」
梓「(あ、そっか!)」
放課後!部室!
ガチャ(ドア)
梓「先輩方、お疲れ様です。」
紬「梓ちゃんお疲れ様。」
梓「(よかった。今日は全裸じゃない。)」
律「梓ー、まぁた澪が変なこと言いだすんだよ。なんとか言ってやってくれよ。」
澪「変なことじゃないだろ。」
梓「どうしたんです?」
澪「歌詞を全部書き換える!!」
唯「お菓子を!?」
律「唯はちょっと黙ってて。」
梓「なんで書き換えなきゃいけないんですか?」
唯「良い歌詞なのに。」
澪「もうふわふわしてちゃいけないんだよっ!!現実逃避してる場合じゃないんだ!!」
梓「(えぇ~?)」
澪「私たちは現実というこの大地に生きなきゃいけないんだ!」
梓「今までの歌詞全否定じゃないですか…。(どうしてこうなった…。)」
紬「タイトルはどうするの?」
澪「『超人時間(たいむ)』!」
律「は…?」
澪「『超人時間(たいむ)』!!」
澪「あぁ、神様は死んだ~♪ふたりだ~けの、超人タイムくだ~さい♪」
唯律紬梓「……。」
律「まあいいや、練習するぞ!」
紬「うん!」
梓「先輩方、ちょっと待ってください。一つ提案があるんです。」
律「ん?提案?」
梓「はい。」
澪「なんだ?」
梓「学園祭終了後、放課後ティータイムはきっぱり解散しましょう!!」
唯澪律紬「!?」
唯「あ、あずにゃん、どうして!?」
律「な、なんで解散しなきゃいけないんだよ!」
梓「先輩方にとっては、今度が最後の学園祭ライブです。」
澪「うん。」
梓「私はもう先輩方以外とはバンドを組みたいと思っていません!」
唯「あ、あずにゃん…。」
律「でも大学行ったらまたみんなでバンドできるじゃん?」
梓「『終わり』を先延ばし、先延ばしにするのはよくないと思うんです!」
澪「確かに梓の言う通りかもな…。大学行って組めるかも分からないし、組めたとしても永遠に続けれるわけじゃない。」
唯「でも解散なんていやだよ、あずにゃん…。」
梓「私だっていやです!でも、だからこそ、皆さんといっしょに演奏できる『今』を大切にできるんだと思うんです!」
紬「私も梓ちゃんに賛成!」
律「『今』を輝かせるための解散ってことか!」
梓「はい!」
唯「分かったよ!あずにゃん!」
中野家!
梓「これで、よかったんだよね…。」
梓「『時間』を意識することによって、人は初めて自分の存在を意識するんだから…。」
―「『時間化』には<本来性>と<非本来性>とがある。」
梓「どういうこと?『時間』の意識の仕方にも種類があるってこと?」
梓「意識の仕方によって『存在』の浮かび上がり方も違ってくるのかな…。」
梓「なんだろう…。道徳や宗教による規定のことを言ってるわけではないみたいだし…。」
梓母「梓ー、ごはんよー!」
梓「ハイルっ!!」
翌日!お昼休み!
梓「純、宿題は終わったの?」
純「うん。なんとか間に合いそう。」
憂「ねえねえ、梓ちゃん。放課後ティータイム解散するの?」
純「え?まじ!?」
梓「うん。学園祭終わったらね。」
梓「やっぱ唯先輩ショック受けてた?」
憂「うん…。でも『学園祭まで一日一日大切にする!』って言ってなんか輝いてたよ。」ニコ
純「へぇ~。」
梓「よかった。でもなんか勝手なこと言っちゃったな~。」
憂「解散は残念だけど、お姉ちゃん練習もがんばってたしよかったんじゃないかな?」
梓「そうだよね!」
放課後!
梓「(先輩たち、一生懸命練習してるかな…。)」
ガチャ(ドア)
律「お、梓!」
紬「梓ちゃん、お茶はいったわよ~。」
梓「(うっ!いつもと変わってない…。)」
梓「先輩方、練習しないんですか…?」
唯「『私たちらしさ』ってなんなのか、考えてみたんだよ。」
澪「こうやって毎日お茶してる時間も、私たちにとって大切な時間なんだって思ったんだよ。」
梓「はあ、確かに…。」
紬「今日はモンブランなの~。」
梓「(なんだかほっとする。確かにこれも、『放課後ティータイムらしさ』なのかも。)」
律「梓、なんか嬉しそうだな!」
梓「え?あ、はい!」ニコ
律「三時半からはみっちり練習するからな!」
梓「はい!」
中野家!
梓「今日はなんだか充実してたなぁ。」ペラペラ
-「<本来性>とは、『死』のような未来における不可避な『終わり』を意識して、過去をとらえ直し、現在を位置づけるような時間化である。」
梓「重いな…。じゃあ『死』のような終わりから目を背けて『今が楽しければいい』っていう感じでとらえてしまうことが『非本来性』っていうことになるのかな…。」
梓「確かに未来から目を背けてたら、過去をとらえなおそうとは思わないよね…。」
梓「『今』しか見えてなかったら動物といっしょだし、『自分の存在』なんて意識しないもんね…。」
梓母「梓ー、ご飯よー!」
梓「はーい。今行く~。」
翌朝!
チュンチュンチュン
唯「今日も朝日が気持ちいいなぁ~。」
唯「でもこの太陽が沈んだら『今日』も終わっちゃうんだね…。」
唯「よし!今日も素敵な1日にしよう!」フンスッ!
とみ「あ~ら、唯ちゃん。」
唯「あ、おばあちゃん♪」
とみ「じょぎんぐ、続いてるのね。偉いわぁ~。」
唯「ありがとう。えへへ~。」
放課後!部室!
梓「」カキカキカキ
-「ライブ(解散)まであと3日!!by軽音部」(ホワイトボード)
律「おお、なんかリアルな感じだな。」
紬「いよいよって感じがするわ~。」
唯「1日もムダには過ごせないね!」
梓「時間がないところ、恐縮なのですが、最後の提案があるんです。」
澪「ん?なんだ?」
梓「解散するにあたって軽音部の二年半の軌跡をスライドにまとめたいと思うんです!」
律「お!いいな、それ!」
梓「以前、インストやりたいっていう話がありましたよね?」
梓「私たちの演奏をバックに二年半の軌跡を綴ったスライドを放映したらいいと思うんです!」
唯「いいね!いいね!」
律「曲は何にする?」
紬「私『ふでぺん』がいいなあ。」
梓「私も『ふでぺん』に賛成です!」
唯律「うん!」
澪「『ふでぺん』なんだけど、曲名、『エクリチュールと差異』に変えたいんだけど。」
律「勝手にしろ…。」
紬「スライドはどうする?」
梓「澪先輩かLOMOで撮った写真を中心にまとめたらいいんじゃないかと思います。」
唯「うん、いいね!」
澪「っていうか時間足りなくないか?」
律「それならだいじょぶだ。私も最後だから何かしなきゃって思って、和とさわちゃんにお願いしてあるから。」
ガチャ(ドア)
唯「和ちゃん!」
律「今ちょうど学園祭ライブの時間の話してたんだ。」
和「そうなんだ。」
梓「いいんですか?」
和「今や放課後ティータイムは桜高全生徒に愛されるバンドだから、誰もダメとは言わないわよ。」
唯「和ちゃんありがと~!」抱き
和「それじゃあ、私生徒会行ってくるから。」
梓「ありがとうございます。」
和「なにか協力できることがあったら言ってね。」
澪「いつもありがとうな。」
律「よし、じゃあさっそく準備に取り掛かるか!」
梓「はい!」
学園祭ライブ当日!
律「いよいよだな!」
梓「はい!もう悔いはありません!」
紬「変更点は曲順だけね。」
澪「やっぱり最後はU&Iが良いだろ。」
唯「なんか緊張してきたよ…。」
律「はじめてライブした時は全然緊張しなかったくせに。」
唯澪律紬梓「あはははは。」
― 和「それではお待ちかね、桜高目玉ユニットの放課後ティータイムによる演奏です!」
観客「わーー!!」
開幕!
律「ワン、ツー、スリー!」
ふでペン~ボールペン♪
澪「ふでペンfufu♪ふるえるfufu♪はじめてキミへのグリーティングカード♪」
唯「(入部当初の写真だ!)」
紬「(みんなでバイトしてギター買ったりしたわ~。)」
律「(初めて合宿行った時の写真だ)」
澪「情熱をにぎりしめ 振り向かせなきゃ♪」
タタタタン♪
澪「愛をこめてスラスラとね♪さあ書きだそう♪受け取ったキミに幸せがつながるように♪」
………
唯「改めまして、放課後ティータイムです。みんなのおかげでこうやってライブをすることができます。」
観客「澪もなんか言って~!」
澪「あ、ありがとう…。」
観客「きゃー!!」
唯「放課後ティータイムは、本日をもって解散します!!」
観客「えええ!?」
唯「思えば、素敵な素敵な3年間でした!」
観客「放課後ティータイムー!!」
唯「それでは次が最後の曲です!もっと演奏していたいんだけど、時間が来ちゃいました。」
………
唯「それでは最後の曲、『U&ダーザイン(現存在)』!」
U&I(バラードリミックス)♪
唯「キミがいないと何にもできないよ~♪キミのご飯が食べたいよ~♪」
唯「(あずにゃんが入部した時の写真だ!)」
唯「(晴れの日にも雨の日も♪キミはそばにいてくれた♪)」
紬「(本当に…、楽しかったわ…。)」
唯「想いよ~♪届け~♪」
ライブ後!部室!
唯「大成功…、だよね…。」
澪「なんか、あっという間だったな。」
紬「きっと、死ぬときもおんなじこと思うんだわ…。」
律「お、重いぞ、ムギ!」
紬「でも今回のライブみたいに、一生懸命生きていけば悔いなんて残らないんじゃないかと思うの。」
唯「だって!すっごく楽しかったもんね!」
梓「はい!」
澪「今までで、最高のライブだったな!」
紬「うん!」
律「思い出してみると、最高の高校生活だったな。」
澪「うん。これからも、いろんなことがあるんだろうな。」
唯「つらいことも楽しいこともね。」
律「受験だってあるしな。」
紬「でも私たち、一生懸命生きていける!」
唯澪律梓「うん!」
律「本当に、これでおしまいなんだな…。」
澪「わ、私は泣かないからな!」グスッ
紬「私も大丈夫!」
唯「ふたりとも泣いてるじゃ~ん!」グスッ
梓「唯先輩が一番泣いてます!」
律「そういう梓だって。」
唯澪律紬梓「あはははは。」
タン、タン、タン(階段)
和「唯たち、いい顔してましたね。」
さわ子「みんな、輝いてたわ。」
ガチャ(ドア)
さわ子「みんなーー!!」
唯澪律紬梓「」すー、すー、
時計「」カチ カチ カチ カチ…
和「幸せそうな顔。」
おしまい。
正月暇だから
もしも桜高軽音部ギター担当がカール・シュミットを読んだら
もしも桜高軽音部ギター担当がバタイユを読んだら
もしも桜高軽音部ベース担当が北一輝を読んだら
あたり書こうとしたら、すでにハイデガーでやってるとわ
とりあえず>>1は最後まで頑張れ
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 18:14:50.12:9rUu1iOOPもしも桜高軽音部ギター担当がカール・シュミットを読んだら
もしも桜高軽音部ギター担当がバタイユを読んだら
もしも桜高軽音部ベース担当が北一輝を読んだら
あたり書こうとしたら、すでにハイデガーでやってるとわ
とりあえず>>1は最後まで頑張れ
>>110
支援するのでぜひ書いてください!
私も他にも、
もし軽音部ベーシストがニーチェの「ツァラトゥストラ」を読んだら
もし軽音部ドラマーがガウスの「整数論」を読んだら
もし軽音部ギタリストが「ブリハッドアーラニャカ・ウパニシャッド」を読んだら
もし軽音部キーボードが「エロ本」を読んだら
あたりを考えていたのですが、なかなか難しいですね。
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 18:41:10.34:NSJ8MzRu0支援するのでぜひ書いてください!
私も他にも、
もし軽音部ベーシストがニーチェの「ツァラトゥストラ」を読んだら
もし軽音部ドラマーがガウスの「整数論」を読んだら
もし軽音部ギタリストが「ブリハッドアーラニャカ・ウパニシャッド」を読んだら
もし軽音部キーボードが「エロ本」を読んだら
あたりを考えていたのですが、なかなか難しいですね。
エロ本wwwwwwwwww
コメント 9
コメント一覧 (9)
「U&ダーザイン」の流しながらスライド見たり、最期まで読むと来るものがあるな。
管理人もGJです。
一生懸命なあずにゃん可愛いペロペロ
でも確かにがんばってるあずにゃんかわいいな。
これはありです。
乙
次回作は↑でお願いします
こういう哲学系SS好きだから増えて欲しい
それにしてもハイデガーかw
がんばるあずにゃんはかわいいな