352 名前:草壱号[] 投稿日:2000/04/10(月) 14:53
食べた物でな無いのですが…
少し大きめの喧嘩をし、少し距離を置く約束をして4日目。
彼女は話があるから会いたいという。
その日の夜に会う約束をした。
が、結局彼女は抜けられない会議、俺は残業。
気がつくと既に夜の10時近く。
晩飯を食いに行くには少々遅い時間。
そして彼女からの連絡で俺は彼女の会社まで迎えに行った。
彼女を待ってた俺も、10時まで会議をしていた彼女も
お互い少々どころじゃなく腹が減っていたんだろう。
送る車の中で彼女が言う。
「どっかで食べようよ。ロイヤルホストとか…」
「…ロイヤルホスト?何か買って君の家は?」
「家?…うーん…ちょっと…」
俺は自分の嫌な予感を感じた。
普段、絶対そんな所で食べない彼女。
その彼女が、家に入れないで外で食べる。
しかもその場所はロイヤルホスト。間違い無い。
「いや…あのうどんとか食べようよ。ローソンの。」
半ば無理やりその方向に持っていき、ローソンで買い物。
冷凍のうどんを2個買って彼女の家に。
彼女の家に上がって、冷凍のままコンロに乗せる彼女。
暖めはじめた2個の冷凍うどん。
俺は話を切り出した。
「話…って何?」
この後は決まりの別れ話コース。
冷たい状態からコンロにかければ10分で暖かくなるのに。
俺達の仲は10分で冷え切ってしまうんだね。
でも飯を食う前に別れ話も無かったね。
食欲なんてどっかに飛んじまったよ。
結局その冷凍うどんを、食べないままに俺は彼女の家を出た。
きっと、これからも冷凍うどんを見る度に思い出すだろうな。
きっと、もう二度と買う事も無い。
食べた物でな無いのですが…
少し大きめの喧嘩をし、少し距離を置く約束をして4日目。
彼女は話があるから会いたいという。
その日の夜に会う約束をした。
が、結局彼女は抜けられない会議、俺は残業。
気がつくと既に夜の10時近く。
晩飯を食いに行くには少々遅い時間。
そして彼女からの連絡で俺は彼女の会社まで迎えに行った。
彼女を待ってた俺も、10時まで会議をしていた彼女も
お互い少々どころじゃなく腹が減っていたんだろう。
送る車の中で彼女が言う。
「どっかで食べようよ。ロイヤルホストとか…」
「…ロイヤルホスト?何か買って君の家は?」
「家?…うーん…ちょっと…」
俺は自分の嫌な予感を感じた。
普段、絶対そんな所で食べない彼女。
その彼女が、家に入れないで外で食べる。
しかもその場所はロイヤルホスト。間違い無い。
「いや…あのうどんとか食べようよ。ローソンの。」
半ば無理やりその方向に持っていき、ローソンで買い物。
冷凍のうどんを2個買って彼女の家に。
彼女の家に上がって、冷凍のままコンロに乗せる彼女。
暖めはじめた2個の冷凍うどん。
俺は話を切り出した。
「話…って何?」
この後は決まりの別れ話コース。
冷たい状態からコンロにかければ10分で暖かくなるのに。
俺達の仲は10分で冷え切ってしまうんだね。
でも飯を食う前に別れ話も無かったね。
食欲なんてどっかに飛んじまったよ。
結局その冷凍うどんを、食べないままに俺は彼女の家を出た。
きっと、これからも冷凍うどんを見る度に思い出すだろうな。
きっと、もう二度と買う事も無い。
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